弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

論究ジュリスト28号 民事訴訟利用者調査

「特別座談会2016年民事訴訟利用者調査の分析」 ・原告の本人訴訟「自分だけでもできると思った」62.5%で10ポイント以上増。アクセスの問題は解消しつつあり自分の思いどおりに裁判を進めたいというこだわり背景? 本人訴訟への後見的な訴訟運営…

ジュリスト1529号 控訴審

「訴訟実務のバイタルポイント 控訴審」 一回結審と逆転判決と不意打ち批判。高裁としては結審後の和解における心証開示があれば不意打ちではない(当事者的には審理は終わってしまっているのにと思うがそこはすれ違う)。 門口先生「私どもの時代には、一回…

ケース研究334号 ハーグ条約

「子の返還に関する調停の実務 東京家庭裁判所における調停の実践例から」

金融法務事情2108号 改正相続法

「改正相続法における相続預貯金の仮払い制度への実務対応」 「遺産分割前の預貯金の払戻請求と相続法改正」 改正法による払戻は施行前の相続発生でも可。

金融法務事情2107号 民事信託、事業承継、預金債権特定

・「民事信託の活用と今後の課題」 ・ 「民法(相続法)の改正と事業承継」 遺留分算定の基礎財産に参入される「特別受益」と遺留分侵害額の算定に際して差し引かれる「特別受益」は違う。相続開始前10年の受益は、被請求側分は参入されず、請求側分は参入…

NBL1139号 相続法改正

「相続法改正の概要」 寄与分の要件が「特別の寄与」だけど新設の「特別の寄与料」も「特別の寄与の制度」とかって言われるのでまぎらわしい…。 寄与分は、通常の貢献は相続分による取得で評価されているという前提で「特別の寄与」のハードルが高いが、「特…

家庭の法と裁判18号 養育費と扶養料、監護者指定引渡、婚費減額の分割払

・大阪高裁平成30年3月15日決定 原審が養育費事件(母申立。終期を大学卒業まで+学費の支払いを求める)と扶養料請求事件(子本人申立)と2件ある抗告審で、支払いの終期を大学卒業までとし、子が20歳になったということで債務名義を扶養料に一本化…

金融法務事情2106号 家族信託と遺留分

「家族信託と遺留分制度 東京地判平30.9.12を踏まえて」

判例時報2388号 面会交流

札幌高裁平成30年2月13日決定 子(12歳、9歳)と申立人父との面会交流について、調査官調査で子らが面会に拒否的で、試行面会も実施できなかったが2ヶ月に1回程度の面会を認めた原審判を取り消し、申立を却下した高裁決定です。父は、母が生活費の…

NBL1138号 ジェネラル・カウンセル

座談会「ジェネラル・カウンセルと企業の法務機能」 ・Noと言えば本当に止まってしまうことの恐ろしさ。 ・つっかえ棒になってくれる一人。 ・自分で責任をとっている姿勢。 ・フェアとリーガル。

金融法務事情2104号 信託と遺留分

東京地裁平成30年9月12日判決 子との信託契約について、経済的利益の分配が想定されない不動産(自宅等)の信託は遺留分制度を潜脱する意図で信託契約を利用したもので公序良俗に反して無効とし(このほか賃貸住宅などの有効部分はある)、遺留分減殺請…

金融法務事情2103号 相続法改正、買収防衛

・「改正相続法の要点」 自筆証書遺言の目録への書目押印「毎葉」→裏でもよい。など細かいところへの言及。 ・東京高裁平成30年5月9日判決 元代表取締役(買収により解任)が買収防衛のために支出した弁護士費用について、自己保身で善管注意義務違反と…

自由と正義2018年12月号 相続法改正

特集 民法(相続法)改正について 相続法改正の背景、立法経緯等 遺産分割手続に関する改正(持戻し免除の推定、仮払い制度等) 遺留分についての改正 配偶者居住権、自筆証書遺言その他の改正

家庭の法と裁判17号 面会交流の間接強制、扶養料、再婚と養育費減額の始期

・大阪高裁平成30年3月22日決定 面会交流の間接強制で、1回5万円とした原決定を変更し1回20万円とした高裁決定です。母(監護親)は面会交流を一貫として拒否。原決定で5万円とされた後は2回程度面会に応じている。母は歯科医師で年収約476万…

NBL1135号 相続法改正

相続法改正の概要 共同相続人の一人が遺産を処分したか争いがある場合、処分された財産が遺産に含まれることの確認請求。

保坂和志「ハレルヤ」

また猫の話、猫のことはほんと興味ない派なんだけどと思うと発売されてもすぐには手が伸びず、今ごろ読みました。しかし「ハレルヤ」の「キャウ!」のくだり、Amazonの内容紹介で「キャウ!」と鳴き声が引かれているのを、キャウがどうした、猫の鳴き声なん…

穂村弘「短歌の友人」

自虐ぶりっこみたいなエッセイと芸風がちがいます。

多和田葉子「雪の練習生」

なにこれ、なにこの本、すごい叙情! この著者ははじめて読んだけどほかのもこんな? ほかも読んでみたい。すごくよかった。 (これこそバカッぽくしか書けない感想)

ナディア・ムラド「THE LAST GIRL」

まさかと思いつつ過ごしている日常が反転すること。勇気と偶然と善意と犠牲の脱出劇。

曽野綾子「人間にとって病とは何か」

朱門さん亡き後の暮らしぶりがすこし書かれています。猫とお暮らしだそうで(また猫!) お一人になっても意気軒昂。

瀬戸内寂聴「いのち」

だいぶお弱りになったなあ、これが作品として成立していると思って?文章のゆるみ…。曽野綾子さんと比べるのも変だけどたまたま続けてよんだので、でも9歳違うとこれくらい…?

柳田国男「婚姻の話」

昭和20年前後に、日本の婚姻習俗をさぐっている本書。日本古来の、というものの言い方がいい加減なものであるということ、でも分析の観点自体には時代からの限界がある、そのあたりは解説の上野千鶴子先生が引き締めてくれています。

田村一夫「公務員が議会対応で困ったら読む本」

公務員でもなければ議会対応もしませんが、たとえば外部委員としての私に対応する事務局はどんな思考回路で?みたいな観点で読むとまたおもしろい。こんなこと公刊物で実名で書くんだ!というような赤裸々トークです。

仲野徹「(あまり)病気をしない暮らし」

「こわいもの知らずの病理学講義」の二匹目のドジョウといったところ。既にある連載をまとめたものなので、まあ。

大竹文雄「医療現場の行動経済学 すれ違う医者と患者」

「死すべき定め」「決められない患者たち」など思いだしつつ、日本の実情として。

判例タイムズ1453号 争点整理

「争点整理は、口頭議論で活性化するか」 ・弁護士に、裁判官の9割は自分が心証開示をしていると思っていると話すと笑いが起きる。 ・裁判官が理解したつもりでも誤解の可能性はありそれを検証するための口頭議論。 ・争点の軽重を示してもらえないとムダな…

判例時報2383号 同居申立

福岡高裁平成29年7月14日決定 夫から妻への同居申立を条件付で認めた原審判を取り消して申立を却下した高裁決定です。原審、何考えてたんだろうという印象。双方本人のようです。

ジュリスト1526号 相続法改正

特集 相続法改正と実務 遺言書保管制度は、他の相続人への通知が組み込まれているのなら公正証書に代わる選択肢にはなりませんね。

宮澤賢治「注文の多い料理店」

小学校の読み聞かせボランティアにて。今回は「注文の多い料理店」のかみしばいを。いちばんうしろでだらりと座っていた1年生の男の子が、「ぼくらはしんしだから、みだしなみをよくしなくちゃ。」というフレーズとともに、正座をして背すじをのばしたのだ…

河合隼雄「河合隼雄のカウンセリング教室」

・時間がきたら帰ってもらわないといけないとはっきり自分が思って、そこにすっと一緒におりますと、だいたい帰られます。 ・私がその人の苦しみを本当にわかっているということと、人間というものは残念ながらある程度は常識に従わないと生きていけないとい…