弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

雑誌

判例タイムズ1451号 家事審判事項

大阪高裁平成29年11月29日決定 子の母から祖母(母の母)に対して子の引渡を求める申立につき、子の監護に関する事項に準じるとした高裁決定(申立を認容した原審判を維持)です。祖父母からの申立についても射程が及びうるのか?

家庭の法と裁判16号 保護命令

特集:DV事件の実情 東京地裁と大阪地裁の保護命令の受理件数、認容率を見比べると西高東低を感じます。全国の地裁別の数字がどこかにないでしょうか。ほんとに全体的にも西高東低がいえるのか、それはどうしてなのか(考える仮説はあるがうかつには言えな…

ジュリスト1524号 IT化

福田剛久、笠井正俊「裁判手続等のIT化をめぐって」 電話会議システムってほんとにあと何年かでNTTのサービス提供終了で使えなくなっちゃうのでしょうか。

二弁フロンティア2018年10月号 成年後見

「成年後見実務の運用と諸問題」 死後事務、永代供養、報酬支払いのための預貯金払戻許可(相続財産の保存に必要な行為該当性)、相続人による閲覧謄写への対応、など。

判例時報2375・2376号 DV支援措置

大阪高裁平成30年1月26日判決 DV加害者とされる者の代理人弁護士からの戸籍附票請求を拒否した市長の処分について、代理人弁護士が原告となって処分取消を求めた訴訟で、請求を認容した原判決を取り消して請求を棄却した高裁判決です。事案によっては…

判例時報2373号 私立大学と扶養料、再婚養子縁組と養育費減額

・大阪高裁平成29年12月15日決定 子(私立大学医学部)から父に対する扶養料請求についてもとの養育費(月額25万円)に加え年額150万円の追加負担とした高裁決定です。 ・札幌高裁平成30年1月30日決定 再婚+養子縁組により公正証書で定めた…

判例時報2372号 住宅ローンと財産分与、任意後見と法定後見、労災の因果関係

・東京高裁平成29年6月30日決定 元夫婦2分の1ずつ共有の不動産(連帯債務の住宅ローンあり)について、離婚後の財産分与の審判申立について、ローン残高とほぼ同額の元妻名義の預金担保があることから、預金と債務を通算して0円と評価して元妻の共有…

判例タイムズ1450号 ハーグと人身保護

最高裁平成30年3月15日判決 ハーグ実施法による返還決定に従わない場合に人身保護申立を棄却した原審を破棄して差し戻した最高裁判決です。

論究ジュリスト26号 損害論

「訴訟による権利回復のための経費と損害として認められる範囲」 弁護士費用の負担におけるone-way rule、two-way rule、no-way rule。意見書等費用、不貞の調査費用。

調停時報200号 面会交流の制限事由

・民事調停座談会 調停時報100号から30年の民事調停を振り返るという座談会。バブルとバブル崩壊、特定調停、消費者契約、建築、交通事故などなどおもしろい読み物でした。 ・家事調停座談会 同じく30年のふりかえり。 ・90頁←面会交流の制限につい…

家庭の法と裁判15号 不貞慰謝料

「不貞行為慰謝料に関する裁判例の分析 5・完」 これまでの概要のおさらいも。いわく… 原告は妻が夫の2.3倍。 不貞行為の相手方だけを被告とするものが9割以上。 請求額は、300万円台、500万円台、400万円台の順。 認容額は150~199万円…

判例時報2370号 特別受益

東京高裁平成29年7月6日判決 父の相続時に子が母から法定相続分を譲り受けた場合、母の相続でその譲受は特別受益にあたるとした高裁判決です(原審維持)。母には固有の遺産はなく、特別受益が遺留分算定の基礎として主張された遺留分減殺請求事件です。…

判例時報2367号 面会交流

名古屋高裁平成29年3月17日決定 前審判で定められた面会交流の禁止を求めた申立について、禁止を認めず母に立ち会わせる期間を1年延長したにとどまる原審判を変更し、面会交流を禁止とした高裁決定です。書きぶりが大胆だなあと読み進めてみると、裁判…

判例タイムズ2018年8月号 親族間の使用貸借

・「民法597条に基づく使用貸借契約の終了 ~親族間の不動産の使用貸借契約を念頭に~」 ・最高裁平成29年12月21日決定 ハーグ条約によるこの返還命令が変更された最高裁決定です(原審維持)。

判例タイムズ2018年7月号 婚姻費用と請求異議

・「婚姻費用の分担を命じる審判前の義務者による婚姻費用の支払を理由とする同審判に対する請求異議の訴えについて」

判例タイムズ2018年6月号 争点整理、面会交流

・民事訴訟法施行20年を迎えて ノンコミットメントルール違反に適切な対応をしてもらえなかったという経験の紹介(12頁) ・大阪高裁平成29年4月28日決定 面会交流の間接強制申立について、15歳の子の協力が不可欠であり子の拒否の意思が強固とし…

二弁フロンティア2018年8・9月号 成年後見

「成年後見実務の運用と諸問題」

二弁フロンティア2018年7月号 公益通報、労働判例 

・「公益通報相談のスキル」 私益とのふりわけ、見極め。証拠集め指示。行政機関への通報の留意点。通報と退職のタイミング。断念であっても満足してくれること。 ・「近時の労働判例の動向と分析」

家庭の法と裁判14号 不貞慰謝料、婚姻破綻、預貯金遺産分割

・不貞行為慰謝料に関する裁判例の分析(4) ・東京高裁平成29年6月28日判決 別居3年の妻からの離婚請求を棄却した原判決を取り消して、離婚を認めた高裁判決です。最近こういうの、非公刊例でも目にしてハア?となったことがありますが、棄却されそ…

判例時報2366号 養育費減額

・福岡高裁平成29年9月20日決定 親権者母の再婚、再婚相手との養子縁組があり養育費免除or減額が申し立てられた件で、養親らだけでは扶養義務が十分でない場合はその不足分を補うものとして養育費の減額を認めた高裁決定です。原審とは減額幅が違いま…

判例時報2365号 面会交流

・東京高裁平成29年11月24日決定 面会交流が子の福祉に反する場合もあることを指摘し、面会交流の実施がかえって子の福祉を害することがないよう、事案における諸般の事情に応じて面会交流を否定したり、その実施要領の策定に必要な配慮をしたりするの…

判例時報2364号 養育費増額

東京高裁平成29年1月9日決定 裁判離婚後の養育費について、養育費の増額と終期の延長(所属高校の系列大学に進学が確定していると主張して)を求めた前件審判(高校2年時申立→3年時審判)で養育費の増額のみ認められ、その後、大学入学後に、学費の分…

二弁フロンティア2018年6月号 労働

業務妨害に関して衝撃的なことが書いてありました…。 野川忍「近時の労働判例の動向と分析」

金融法務事情2089号 遺言執行、信託、財産分離

・中田朋子「相続法改正により遺言執行・遺言作成はこう変わる」 相続法改正の実務への影響がまとめられています。改正前でも活きる技(成書でここまで書かれるのは見たことないような!)がふんだんに紹介されています。 ・渋谷陽一郎「金融機関からみた民…

判例タイムズ1446号 移送、子の引渡、養育費減額、子の監護引渡保全処分

・「民事訴訟法17条に基づく移送について 要件・考慮要素の検討を中心に」 移送は判断ぶれるときある感じがして見通しつけづらい印象があります。何か戦うときにつかえそうです。 ・最高裁平成29年12月5日決定 協議離婚で親権父となったが母が4年間…

論究ジュリスト25号 調査嘱託

「現代における裁判所の情報収集や裁判のための証拠等収集の在り方をめぐる問題」 インターネットの利用について。なんとなく議論がうまくかみあってない感。 調査嘱託について、出す側の立場を裁判所が比較衡量しているのかどうか? なんかそういう明示の利…

二弁フロンティア2018年5月号 就業規則

「就業規則の作成・改定を依頼されたときに役立つ労働法関連知識」

金融法務事情2088号 自筆証書遺言

東京地裁平成29年9月13日判決 姪に「すべてをまかせる」とした遺言で、姪の名に訂正があるが方式履践されていなくても、遺産全部の姪への遺贈として有効とした判決です。

金融法務事情2087号 倒産法

座談会 5つの重要倒産裁判例で考えるその射程と今後の金融実務 破産手続における開始時現存額主義と超過配当(最判H29.9.12)、無償行為否認の要件(最判H29.11.16)、第三債務者のさらなる弁済に対する偏頗行為否認の要件(最判H19.12.19)、自動車所有権…

調停時報199号 調停技法

・中川寬道「先輩からの戒め」 味方と思ってもらう必要はないが、敵ではないと思ってもらう必要はある。 絆を作るべきではないが、信頼関係は築かなければならない。 正否の判断は棚上げして、「相手と折り合えてあなたの望みがかなえられればいいね」くらい…