弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

雑誌

判例時報2328号 遺産分割、遺言無効

・東京高裁平成28年8月12日決定 不動産の換価競売と現金等の分割を命じる審判での分割方法。 ・東京地裁平成28年8月25日判決 公正証書遺言を遺言能力なしで遺言無効とした判決です。医師の見解と公証人の見解が詳しく引いてありつつ、公証人に対し…

判例時報2327号 養子縁組

・東京高裁平成27年2月12日判決 養子縁組について、原告の遺留分を減少させる目的がもっぱらで無効とした原判決を取り消して、有効とした高裁判決です。 ・名古屋高裁金沢支部平成28年9月14日判決 養子縁組について養親の意思能力を認め有効とした…

ジュリスト1507号 労働契約法

座談会 労働契約法の10年を振り返って 特に、合意と合理性、足しも引きもしないことと独り歩きについてなど。

判例タイムズ1435号 争点整理、面会交流

・「民事訴訟の争点整理手続の充実に向けた取組について 新人弁護士でもできる書面上の工夫」 ささやか論文。裁判所を信じている若さを感じつつ圧倒されます。 ・大阪高裁平成28年8月31日決定 非監護親(母・中国籍)が求めた面会交流について、監護親…

判例タイムズ1434号 間接被害、監護者指定

・「間接被害者の損害賠償請求」 ・大阪高裁平成28年8月31日決定 母からの監護者指定、引渡申立を却下した原審について、双方の監護体制の調査を尽くすべきとして取り消して差し戻した高裁決定です。母側には、監護していた当時、男性関係、父に「子ど…

論究ジュリスト21号 名誉毀損、発信者情報開示

「インターネット上の表現に関する名誉毀損訴訟・発信者情報開示訴訟」 飲食店の評価などは名誉毀損に当たらない方向で解釈できないかという方向性、などなど。

判例時報2323号 面会交流、間接強制

・東京地裁立川支部平成28年2月5日判決 面会交流を命じる審判が未確定(抗告中)段階での不実施について原告(父)からの損害賠償請求を認めず、また、原告が審判記録中の書面を謄写して担任教諭や小学校当に郵送したことについて、プライバシー侵害で損…

論究ジュリスト20号 相続改正、菅野労働法

「特集 相続法制の見直しに向けた課題」 「菅野和夫先生に聴く」 温泉地にカンヅメになって執筆とか楽しそうです。

判例時報2322号 養育費と私立高校、入寮

大阪高裁平成28年10月13日決定 子が私立高校に入学・入寮したこと(食費・光熱費の負担減)、義務者の再婚・養子縁組という事情を前提に、養育費を算定した高裁決定です。私立高校の学費部分について考慮するのみで、入寮による食費・光熱費の負担減を…

家庭の法と裁判2017年春号 預貯金と遺産分割、面会交流

・特集預貯金債権と遺産分割最高裁大法廷平成28年12月19日決定「座談会 大法廷決定をめぐって」 相続後の家賃など入金と基準時、仮分割の仮処分(書式、案内文書案) ・東京高裁平成28年4月26日決定 父が長女(11歳)二女(8歳)との面会を求…

金融法務事情2063号 預貯金と遺産分割

「鼎談 11の事例から考える相続預金大法廷決定と今後の金融実務」

NBL1095号 交渉道

若手実務家のための国際契約交渉の心得 わたしは若手でもなく国際契約なんて関係なしですが、よいことがいろいろ書かれている連載でした。

判例タイムズ1433号 不貞、有責配偶者と婚姻費用

大阪高裁平成28年3月17日決定 不貞行為をした妻からの婚費請求について、妻分も含めた婚費を認めた原審判を変更し、子の養育費部分についてのみ認めた高裁決定です。子が私立学校で音楽を専攻していることによる特別経費(月謝、交通費)、私立学校の学…

新民事執行実務14号 子の引渡執行

特集子の引渡執行の現状と課題 竹田裁判官(当地の家裁所長)が司会の座談会など。

金融法務事情2061号 登録自動車の留保所有権と倒産

大阪地裁平成29年1月13日判決 立替払委託方式で法定代位構成を認めて別除権行使可能とした地裁判決。その他議論状況。

判例タイムズ1432号 面会交流、医療訴訟、離婚

・「間接強制可能な面会交流審判の実情と留意点」 どのような場合にすべきか、どのように決めるべきか。 ・「医療訴訟における要件事実の整理に向けての検討」 ・東京高裁平成28年5月25日判決 妻が夫の暴言暴力を理由に別居して求めた離婚請求について…

ケース研究328号 破産と財産分与、認知症、子の心理、子の引渡、面会交流支援

「家事審判手続と破産手続の開始 財産分与を例に」 「時代の中で変革が進む認知症の人のとらえ方、生き方、支え方~超高齢社会の課題と希望」 「夫婦の紛争下における子の心身・言動について 児童精神医学の観点から」 「子の引渡しを求める審判前の保全事件…

判例時報2315号 医療訴訟

「カンファレンス尋問 複数専門家による口頭での知見提供の新しい方法」 カンファレンス鑑定とどう違うのかがいまいちピンとこなかったんですが。鑑定書で「特に定まった見解はない」と書かれていたがカンファレンス鑑定の場で、それは当たり前すぎて文献に…

金融法務事情2059号 死後認知と遺産分割後の価額請求

東京地裁平成28年10月28日判決 死後認知の訴訟係属中に相続人ら(被相続人の妻と子)が遺産を妻が全て取得する旨の遺産分割協議を行い、その後に認知子が妻に対して民法910条に基づく価額請求したことについて、配偶者と子は法定相続分が別系統とい…

判例タイムズ1431号 監護者指定、遺言、遺留分減殺

・名古屋高裁金沢支部平成28年4月7日決定 別居中の父母宅を行き来し共同監護的な状態にある子の監護者指定申立を却下した原審判を取り消し、差し戻した高裁決定です。似たような却下例は大阪家裁でもありましたね。 ・東京地裁平成28年3月25日判決 …

判例時報2314号 遺族年金

仙台高裁平成28年5月13日判決 DVで別居中に夫が死亡した場合の妻の遺族年金について、受給を認めなかった原判決を取り消し、受給を認めた裁判例です。

判例時報2313号 アメリカ養育費、ムチウチ

・東京地裁平成28年1月29日判決 アメリカ合衆国イリノイ州の裁判所での養育費の確定判決について、執行判決が認められた裁判例です。懲罰的な要素で高額となっているのではないかが争われました。 ・松山地裁今治支部平成28年2月9日判決 交通事故に…

家庭の法と裁判2017年1月号 特別縁故、祭祀承継、婚姻費用

・東京高裁平成27年2月27日決定 被相続人のいとこたち5名に合計9500万円の寄与分を認めた原審につき、いずれについても特別縁故者と認めるに足りる客観的事情の存否や程度をさらに審理すべきと差し戻した高裁決定です。 ・大阪家裁平成28年1月…

判例タイムズ1430号 寄与分、間接強制

・大阪高裁平成27年10月6日決定 家業の農業従事の寄与分を遺産総額の30%と認めた原審判を変更し、農地のみの評価額の30%とした決定例です。 ・大阪家裁平成28年2月1日決定 面会交流の間接強制(1回4万)を認めた決定。子は7歳。子が嫌がっ…

判例時報2312号 公正証書による離婚慰謝料と差押え

東京高裁平成28年1月7日決定 離婚給付等契約公正証書による債権差押について、離婚の事実を条件として条件成就執行文が必要とした原決定を取り消し、単純執行文による差押えを認めた高裁決定です。

調停時法195号 寄与分

バヒスバラン(上野)薫「遺産分割の実務~遺産分割事件の法的枠組みを理解するために」 調停委員向けなので、実務のカタいところがわかりやすくまとまっています。

判例時報2310号 特別縁故者、司法書士と弁護士法

・大阪高裁平成28年3月2日決定 身の回りの世話をしてきた近隣の知人と親族後見人について、特別縁故者であることを否定した原審判を変更して、各500万円を認めた高裁決定です。 ・名古屋高裁金沢支部平成27年11月25日判決 司法書士代理人がした…

判例時報2309号 専門的知見、面会と親権

・「専門的知見獲得のための工夫 座談会方式の経験から」 医療訴訟で鑑定がポシャって私的意見書を出した医師らと被告医師との座談会方式で心証を得たという事例の紹介やパネルです。 ・千葉家裁松戸支部平成28年3月29日判決 前に話題になっていたかと…

判例時報2308号 業務起因性

名古屋高裁平成28年4月21日判決 バス運転手の自殺について業務起因性を否定した原判決を取り消してこれを認めた高裁判決です。地裁も高裁も前提事実はそんなに変わらないのですが、精神的負荷の程度についての結論が違ってきています。

金融法務事情2055号 時効完成後の一部弁済と時効援用

浜松簡裁平成28年6月6日判決 時効完成後の一部弁済があっても時効援用について信義則に反しないという裁判例です。解説では債権者の対応がすごく問題であったという書きぶりですが実際これくらいはごく普通に行われている程度のことなので、一部弁済しち…

判例タイムズ1429号 養育費、不貞慰謝料と非免責債権

・東京高裁平成28年1月29日決定 義務者が自身の収入減少、相手方の収入増加を理由に申し立てた養育費減額調停中に失職し、雇用保険を受給して求職しつつも再就職できないという事情を前提に、義務者の稼働能力をセンサスによって認定した原審を取り消し…

ケース研究327号 ハーグ条約、子の意思、増減額

・「「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」(ハーグ条約)における外務省の業務」 特に、執行現場における子の利益について。回復力や適応力の促進という視点。 ・「家事調停における対話促進スキルの適合性」 参考文献リストも。 ・「家事調停に…

金融法務事情2051号 Death Law

座談会「Death Law(デス・ロー)をめぐる金融実務の諸問題」 デス・ローなんてまとまるとかっこいいみたいですが、要は後見と相続です。 寄与について、報いることの是非とそれが消極のために泣いている無数の当事者のジレンマ! 嫁の踏んだり蹴ったり状態。…

判例タイムズ1427号 婚費減額

名古屋高裁平成28年2月19日決定 調停成立後に他女とのあいだに子が出生したことを理由とする婚姻費用減額申立につき、婚姻費用減額は不貞行為を助長追認するも同然で信義則に反するとして却下した原審判を取り消して、減額を認めた高裁決定です。

論究ジュリスト2016年夏号 非訟事件

研究会 非訟事件手続法 座談会の最終回。抗告状の送付について規則がチグハグになっていることなど。

判例タイムズ1425号 介護事故

「医療・介護施設における高齢者の事故についての損害賠償請求に係る諸問題」

NBL1079号 口頭議論とか

・企業訴訟における訴訟活動(下) 説明会、ディベート型審理など。このごろ口頭議論がトピックですが、記録化、心証の引き継ぎができないこと、代理人による悪用、やっても役に立たなかった例など。調書異議をするくらいであってもいいと! この座談会を読…

NBL1077号 企業訴訟

「企業訴訟における訴訟活動」 専門部の功罪、「裁判官による類型化やインプリンティングを排することを考えた訴訟活動」、ディベート型審理(口頭議論)は第一に裁判所が対象を理解することで第二に争点についての意見交換、中間命題について、回顧的判断と…

家庭の法と裁判2016年6月号 面会交流、フィリピン連れ子養子、ハーグ条約

・大阪家裁平成27年3月13日審判 平成26年最判のケースの続きなのですが、法律上の父が求めた子との面会交流を却下した審判です。 ・名古屋家裁豊橋支部平成26年7月17日審判 日本国籍男性とその妻(フィリピン国籍)が妻の連れ子(フィリピン国籍…

ケース研究326号 ハーグ条約

「東京家庭裁判所における子の返還に関する事件の審理について」 「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)に基づく子の返還に関する各国裁判例の紹介~DVと重大な危険に関する各国裁判例について~」

判例タイムズ1424号 子の引渡、養育費と大学学費、婚費と住宅ローン

・「執行事件についての一考察 担保権実行としての不動産競売事件と子の引渡し執行事件について」 ・大阪高裁平成27年4月22日決定 大学に進学した子の養育費について、国立大学の学費と通学費から標準算定方式で考慮済みの学費を控除し、その3分の1を…

判例時報2291号 面会交流、心裡留保・錯誤

・福岡高裁平成28年1月20日判決 面会交流不実施について元妻と代理人の責任を認めた原判決を取り消し、元夫の請求を棄却した高裁判決です。 ・さいたま地裁平成27年11月27日判決 減給への同意について、心裡留保、錯誤を否定した裁判例です。解説…

判例タイムズ1423号 遺言・介護事故・特別養子・寄与・子の引き渡し

・「遺言能力(遺言能力の理論的検討及びその判断・審理方法)」遺言能力をめぐる事案は増えていますね。・「介護事故による損害賠償請求訴訟の裁判例概観 過失・安全配慮義務違反の判断を中心として」裁判例の概観だけで分析まではないですが、相談場面でも…

判例時報2288号 面会交流と間接強制

大阪高裁平成24年3月29日決定面会を拒む10歳児との面会につき間接強制を命じた原決定(判時のタイトルには「判決」とありますが決定ですね)を取り消して申立を却下した高裁決定です。この決定より後に最高裁平成25年3月28日決定(これも解説は…

金融法務事情2042号 所有権留保

「倒産実務における自動車の(第三者)所有権留保に係る問題点の整理と今後の課題についての一考察」平成22年最判、平成27年名古屋地裁、軽自動車、登録自動車。大阪の運用。

調停時報193号

調停時報…存在は知りつつノーマークだったのですが、けっこうためになる内容で情報量も多いじゃないですか! ケース研究以上と思いました。民事の方も載っているし、失敗例の連載はあ~なるほどね~と感じ入りました。これは部外者は買えないのかな。ケース…

二弁フロンティア2016年6月号 インターネット消費者問題

「インターネット消費者問題の法律実務の基礎と最新動向」

判例時報2286号 認知無効

東京高裁平成26年12月24日判決 認知者の両親が血縁関係のない被認知者についての認知無効確認を求めた訴えを却下した原審を取り消し差し戻した高裁判決です。解説によれば原判決は「素朴な感情」によるもので、高裁判決は当然だそうです。

論究ジュリスト2016年春号 憲法

座談会 日本の立憲主義のいま 「いざという時」、個人の尊厳の義務的とらえかた、「権利それ自体が義務」、グローバルの要請と復古主義の抱き合わせ、「情念の動員」、90年代のやり直し、選挙とデモ、パトスとエトス、自己犠牲を軸とした新自由主義と保守…

金融法務事情2040号 23条照会

「座談会 地域金融機関における弁護士会照会制度の現状と課題」 どうやれば何がどこまで出てくるか、流動性があるので常におさえておくのが大事。 「金融判例研究会報告 共同相続人の1人に対する預金払戻しの拒否と銀行の不法行為責任」 鳥取地裁平成28年…