2006-05-23 長嶋有「泣かない女はいない」 単行本 どういう作家でどういう話か知らずに、地下鉄に乗る前に適当に買ったのですが、良い感じでした。 主人公が屋上につづく梯子に1人でのぼりだすシーン、 (シータは木登り平気だよね) との括弧書きが挿入されるところにやられました。 この状況でこのセリフが脳裏をよぎるようなタイプ、という人物造形がものすごくよくあらわされていて。