弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

アーシュラ・K・ル=グウィン「ギフト」

ギフト (西のはての年代記 (1))
ゲド戦記の人の新作、三部作の第一部です。
「ギフト」と呼ばれる超能力を受け継ぐ血筋のおはなし。
誰も冒険に行ったり旅立ったりはせず地味なんだけど…その地味さといえば、ゲドの「こわれた腕環」(こちらは手元にないので曖昧なイメージですが)の前半の墓所の描写が延々と続くところみたいなかんじ。
でも、世界観が見事につくられていて、その世界観の中でこそ成立する父子の葛藤や主人公の成長があります。
ゲド戦記の4と5みたいに10年おきの刊行とかだったらどうしようと思いますが、第二部は邦訳未了ですが既に出ているようで、放り投げられる心配はないようです。