弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

ジュリスト1330号 ルンバール事件

共同研究「医療と法の最先端を考える」
ルンバール事件最判を訴訟過程にさかのぼり分析しています。
口頭弁論の終結再開が繰り返されたこととか、鑑定が5パターンもあることには時代を感じます。最判での鑑定意見のつまみ食い的引用が指摘されており、みるとたしかにそう言わざるをえないようです。
基本的かつ有名な判例で、その後の因果関係に関する判断の出発点ですが、判文の言葉づらだけではわからないものがありました。この事案でこの判断…、ずいぶん思い切った判断という感じもします。論点が因果関係論に収斂されてしまって、過失の検討がお留守になった感もあるような。