タイトルからはどういうスタンスの本かわからなかったのと、洋モノはあまり惹かれない(訳がいまいちで文章に納得できないことが多いので。これもわりとそう)ので手を出さないでいたのですが、興味深く読めました。でも、医療過誤に関わりなく読み物として読むだけならそんなにおもしろいものではないかも。
一所懸命やっているのにシステムの問題で起きてしまう過誤の場面を繰り返し表現して、個人責任が追及されることの不当性を示していますが、身近で実際に訴訟になっている事件は、医師本人の思いはともあれ、その図式は当てはまらないとみえるケースが多いのではないかと。この問題は、議論の両サイドで想定するケースが違うのでどうにもかみ合わなくなります。