弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

被害考

・被害者であると自覚する人が、加害の重さ(悪質さ)を強調したいがために、被害の重さ(自分がいかに痛めつけられたか)を強調する行動に出ることがよくあります。
・それはそれで了解できる心理だからべつにいいんですが、離婚事件で、加害行為自体が証明できてないのにそれ(痛めつけられた自分の強調)ばっかりやってると、単に、自分がいかに弱くていかにビョーキ状態か、を強調するだけのことになり、相手の悪質さの立証には何もつながらないのです。
本人にとっては相手の加害行為の存在は自明でしょうが、客観的には必ずしもそうでないので、ハタからみると、なんでこの人は自分のメンタル面の問題を一生懸命そればっかり言ってるんだろう?ということになってしまいます。
・「被害」が生じる事件類型ではだいたい同じことが起きがちですが、特に離婚事件は、自分のかわいそうさの強調が、シビアな親権争いとは相容れないことを知らなければなりません。