私は普段は作家論とかこういうファン本みたいのは読まないことにしてるんだけど、はまった勢いで。「ミラノ」の中で、「ガッティはアツコのことが好きで、それが顔に出てしまうために、惚れているということが気の毒なほどわかってしまったという。」という一文に妙にぐっときてしまって何度も読みかえしてしまった。日記で「煮え切らなくていらつく」とか書かれていたガッティ・・そうだったのね。それはアツコ自身の書いたものを読んでるだけではわからないよね。という感じに作品の裏側までわかっておもしろいのと、イタリアに行きたくなる。奈良に行って太い柱とか瓦とか見たい気持ちが去年からずっと続いてるのですが、イタリアの石の量感にあふれた緊張感のある建築物も見たいなあ。