弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

本多孝好「at Home」

at Home
これもそう。こういう、思考が自分の中だけで完結して、自分的に一貫した行動をとる人物像、を好きそうな人っているよなーと思いました。というのはたとえば、娘が学校で男の子を殴ったというので男の子と親が乗り込んできたときに、わけも聞かずに娘を殴って謝ってみせて、で、あとから娘から殴った理由を聞いて「お父さんはこれから刑務所にいきます、なぜなら相手をぼこぼこにするからです」と相手を殴りにいこうとする、というような描写があったけど、思わせぶりで演劇的で言葉が足りなすぎて、でもこういう人物像がよいと思って書いているのだろうなと。犯罪者一家の息子も、父親に土下座とかさせる前に、経緯をちゃんと言えばいいじゃない、言葉足りなすぎるよ。というふうに、泣かせどころもナナメにしか読めないのでした。