弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

家庭裁判月報第64巻第3号 子の調査

坂野剛崇「家庭裁判所調査官の調査の特質について 家事事件・少年事件における専門的機能の担い手として」
調査官の職務について整理するとともにその専門性を活かした適切な調査活動のあり方について検討する論考です。
家事事件手続法で子の意思の把握・考慮について明文化されたことを受けて、「子を親の紛争解決手続に関与させるに当たっては、子に望ましくない影響が及ばないような配慮が必要である。しかし、そのような配慮への努力をしないまま、子の心を傷つけるおそれがあるとして子へのアプローチに消極的な態度をとることは、専門性を放棄しているに等しい。今後は、子への好ましくない影響を理由に調査を避けるのではなく、それを緩和又は事後回復できるような調査の在り方を検討していくことが家事事件の調査における課題の一つとなる。」と。