弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

江國香織「ちょうちんそで」

ちょうちんそで
これ、けっこう好きでした。昔書かれていたオシャレっぽくかっこよく対象に一途な女の人が老境を迎えたらっていうイメージなのかしら…
この↓インタビューで語られているように、説明しない部分のさじ加減がちょうどなのが良いです。

http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20130128_02.html
――この小説ではいくつか語られないことがあります。たとえば飴子がいないことのはっきりした理由。語られないことが逆に強く印象に残ります。
江國 すべてを見せるわけにはいかないという気持ちがありました。何を書かないかの正解はないんですけど、人のすべては見えないし、すべての事情はわからないなかで、みんな愛し合ったり憎み合ったりしている。そのうえで適当に近所づきあいもする。現実そのままに近いかたちで書きたいと、探りながら書いていました。私は説明しすぎないのが好きなんですね。