子どもが未就学時期に読んだ育児書をふりかえってまとめてみました。
ほんとはもっと読んでいますが、それなりにお勧めできると思えるもの+kindle内でふりかえれる範囲だけです。
ここで挙げた本はぜんぶkindle版あります。育児中の読書にはkindle必携と思います。
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田中茂樹「子どもを信じること」
超名著!!
私はコドモ関係で気持ちがくじけたときにはまずこれを開きます。
今回もこの記事を書くにあたって見返して、いろいろ思い当たるところがあって、つい全体を読み返しました。年齢があがるとまた新鮮に、そうだそうだと思うところがたくさんありました。思うわりにはあまり実践できてないというか、つい要求が多くなっちゃうんですが…(まあ著者は父親なので、著者はこうやっておおらかに構えているかげで母親はそれなりに子どもに枠をはめにかかっていたと割り引いて考えてみたい気もする)。
小言を言わずやさしく接する。子ども自身がきちんとなりたいと思っていることを信じる。牛乳をこぼされても騒がない(これ超大事)。そして、アイスクリーム療法(頻繁に実施しています) 。
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原坂一郎「男の子のしつけに悩んだら読む本」
そんなスゴイ本というオーラを感じさせないながら、あまりほかの本に書いてないような大事なことがいろいろ書いてあります。
子どもはほんの少しで満足する。小さい望みをたくさんかなえる。大人なら誰にも断らず自分で叶える程度の願いならもったいぶらず叶えてやる…。
たとえば、「ジュースおかわり」と言われたとき、ここであげるとキリがないとか心配しちゃうとこですが、実はそんなことはなくて、子どもはちょっとだけおかわりあげると満足してくれるもの、など。
こういうのを読んで実践するとそのとおりになるのがうちの息子のチョロさで、そううまくいく子どもばかりでないのかもですが。
しつけとは「今すぐ実行させる」ことではなく、伝えること。10回言って改まったらラッキー。2、3回は言ったうちに入らない。「えらいね」まで言わず、「靴を揃えたね」と事実を口にするだけで誉めたことになる。
などと挙げてみると、男児に限らないことばかりです。女児でもいかにもお利口ちゃんではないお子様といる方なら、つよくお勧めします。
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アデル・フェイバ, エレイン・マズリッシュ, 三津乃・リーディ, 中野早苗
「子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全」
私が子どもと話すときの技法は主に本書に依っています。
うちのは特に口が重いというか、あのねーあのねーと喋ってくるタイプじゃないので、特に。
語尾反復で語りをうながすとかそういうのです。
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相良敦子「お母さんの「発見」モンテッソーリ教育で学ぶ子どもの見方・たすけ方」
モンテの技法自体はうちの男児はいまいちフィットしなかったんだけど、思想からは得るものがありました。
たとえば、靴を履くとかでモゾモゾしているときに手を出さず見ていてやる、観察→誘導、言葉でなく行動で手本を見せる、などなど。
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須賀義一「保育士おとーちゃんの心がラクになる子育て」
「ダメ」を「どうしたの?」 と言い換え、子どもが行動を修正できたら微笑んでフィードバックする、とかそういうメソッド。
須賀義一「保育士おとーちゃんの叱らなくていい子育て」
ゴネを素直な甘えに転換させてあげる関わり。子どもの要求への応答ではなく、大人がイニシアティブを握る関わり。
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菅原裕子「子どもの心のコーチング」
ヘルプからサポートへ。「どうして?」ではなく語尾反復で話しを促す。仕事を育児の言い訳にせず、育児を仕事の言い訳にせず、どちらにも根を下ろす。
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松永暢史「こんな働く母親が子どもを伸ばす!」
「仕方ない」から「そうよね」。働く母は息子をマザコンにしないですむ(そうだったらどんなに望ましいか!)。
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松永暢史「男の子を伸ばす母親は、ここが違う!」
フツウに男児の特性とそれを受け入れて伸ばそうという主張。
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原田綾子「子どもの自信とやる気をぐんぐん引き出す本」
アドラー系育児書です。「勇気づけ」「思ったとおりに子どもは育つ(心配してガミガミしてるとそういうふうになるということ)」
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和田秀樹「7歳までに知っておきたい!ひとりっ子の育て方」
家庭内で本音と建前を教える。
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高濱正伸「伸び続ける子が育つお母さんの習慣」
オタマジャクシを陸に上げない、など、あるがままを認めようという主張。