弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

チャールズDレイクⅡ「社外取締役の兵法 グッドガバナンスの実践」

あとがきにもあるように、これは小論文集…おかたい教科書です。 持ち合わせる知見のみに頼らず、勉強、鍛錬、準備、そしてその時々で最善の戦いを。「徳」と「覚悟」とともに。

家庭の法と裁判25号 改正相続法、内縁と財産分与、合意の婚姻費用と事情変更、遺産分割

・「改正相続法「配偶者居住権」の実務からみた問題点」 消滅時の税務注意! ・「弁護士から見た遺産分割・遺留分と税務」 ・「改正相続法施行後の状況 遺産分割前の預貯金払戻しに関わる金融実務」 ・福岡高裁平成30年11月19日決定 内縁の財産分与で…

判例タイムズ1469号 面会交流と要件事実論、不本意であるが真意

・「面会交流事件と要件事実論に関する一考察」 面会交流の要件事実…吉川さんがそんなこと書くの?!と驚きましたが、そうではなく納得の、要件事実「論」でした。面会交流の要件事実についてではなく、面会交流事件を要件事実で論じることの是非について。 …

村上龍「MISSING 失われているもの」

精神的な強靱さはそれ自体、本来的には不健康であって、かつ、そのようになった背景には痛ましい体験や環境が、必ず、ある、しかもその来歴を自分が強靱な精神でもって自分に隠しているので、自覚ないまま生きている、精神的に強靱である本人は、その強靱さ…

林真理子「綴る女 評伝宮尾登美子」

さかのぼると私が宮尾登美子読んでたの14年前。14年前…。梯久美子「狂うひと 『死の棘』の妻・島尾ミホ」みたいな発見や掘り下げまでは期待できないのですが、宮尾ワールドのファンとしては楽しく読めました。

江國香織「去年の雪」

庄野潤三を読んでるときのようなトリップ感。 この世にすべては並行して進行し存在するのだと、思います。

NBL1166号 新型コロナウイルス

「特集 新型コロナウイルス 現下の課題と法務の取組み」 「従業員の労務管理等Q&A」

二弁フロンティア2020年4月号 労働法

「労働契約法20条に関わる近時の裁判例の動向と分析及び今後の労契法20条の解釈論の方向性」

ケース研究337号 面会交流

「試行的面会交流の適切な活用の在り方」 熊本家裁からの報告。「それを単なる幸運な事情とするのではなく、それぞれの事案において解決に役立つ事情は全て利用するという心構えと、諦めない気持ちが大切である」

ジュリスト1542号 相続法改正

「座談会 これからの相続法」

白石一文「君がいないと小説は書けない」

週刊新潮の連載小説で、ああいうのが叙述トリックというのかな、急にSFっぽくなった感じもうまいなあと思ったので新刊を読んでみました。想が発するままに流れゆく、こだわりオジサンのごにゃごにゃ語り、ちょっと保坂っぽいんじゃないでしょうか。ネコも…

エリザベス・F・ハウエル「心の解離構造」

お勉強として、何日もかけて線引きながらゴリゴリ読みました。いままで読んできた助走(←ここにはほとんど書いてませんけど)があったからか、これだけの分厚さの本書ならではか、これまで以上にこの問題についてわかった感あり。何のことやらまったく理解で…

宇野千代「生きて行く私」

何十年ぶりに再読、のはずがいまいちおぼえてなくて新鮮に、とんでもない行動をドライな文章で。かっこいい!

金融法務事情2132号 民事執行法改正

「さんまエクスプレス第三者からの情報取得手続の運用イメージ」 書式など

秋津じゅん「再び話せなくなるまえに」

・「あるべき自己」が、「私らしい私」をねじ伏せて行動をコントロールする日々を当たり前だと思いきれなくなったときが来た。私の描いたものは「幻」だったのか。それは、一片の波に崩され、跡かたもなく消え去り、無に帰してしまった。 ←リハビリのしかた…

判例時報2429号 債務不履行で弁護士費用

大阪地裁平成31年3月26日判決 旅行会社の募集型企画旅行契約が交通規制で目的を達せず途中帰国となり、現地の通行止めの調査を怠ったとして求めた代金相当額、慰謝料、弁護士費用の支払いが認められた裁判例。債務不履行での弁護士費用は、安全配慮義務…

テッド・チャン「息吹」

だいぶ前に読んでたのに書くの忘れてた。 冒頭の「商人と錬金術師の門」が一番かなあ。以下の抜き書きも、そこからばかり。 ・悔悛と償いが過去を消し去る。未来もまた同じ ・行動の結果を引き受けて生きなければならない ・偶然も故意も、一枚のつづれ織り…

上岡陽江、大嶋栄子「その後の不自由」大嶋栄子「嵐のあとを生きるひとたち」「生き延びるためのアディクション」

・必要なのは不死身の身体ではなく、自分を支える技術と、弱さを媒介とした応援団とのつながり。・「性格的な弱さから嗜癖問題に逃避したどうしようもない自分」という物語を、「自分には逆境を跳ね返す力があり、嗜癖問題からの回復という責任を果たそうと…

田中美津「明日は生きてないかもしれない…という自由」

病むときには病むが良き候 自分一人で行う敗者復活戦

宮野真生子、磯野真穂「急に具合が悪くなる」

つねに不確定に時間が流れているなかで、誰かと出会ってしまうことの意味、そのおそろしさ、もちろん、そこから逃げることも出来る。なぜ、逃げないのか、そのなかで何を得てしまうのか 分岐ルートのいずれかを選ぶとは、一本の道を選ぶことではなく、新しく…

黒川昭登「うつと神経症の心理治療 「自分」とインナーペアレント」

・正しいことをすることは最善のことである。誤りを犯すことは、それでも次善のことで悪くない。最悪のことは何もしないことである。 ・言うのは自由、するしないは相手の自由

小柳ちひろ「女たちのシベリア抑留」

テレビがもとの本というのは、一直線なことが多いような気がします。一直線でない止揚を感じるといったらたとえば「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」

判例時報2427号 面会交流、痰吸引窒息、自己決定権侵害

・東京高裁平成30年11月20日決定 当初、父が子を連れて別居して、母からの引渡審判事件が認容されて任意引渡しとなった上で、父からの面会交流申立事件。父による連れ出し別居があったことから、連れ去り懸念に配慮して母立ち会いの面会とした高裁決定…

家庭の法と裁判24号 親ガイダンス、配偶者居住権、特別縁故者

・「東京家庭裁判所における親ガイダンスの取組について~現状と課題~」 ・「人事訴訟の審理の概要」 ・「配偶者居住権の鑑定評価方法の課題」 ・大阪高裁平成31年2月15日決定 被相続人の元雇用主に対して特別縁故者分与を認めた(4120万円中20…

金融法務事情2129号 準消費貸借

・東京地裁平成31年2月26日判決 金銭消費貸借契約公正証書が実は準消費貸借契約で旧債務不存在で保証が無効として請求異議を認めた裁判例。書面上の消費貸借が実は準消って実際には多いので…

ジュリスト1541号 解雇無効、相続法改正

・鼎談 解雇無効時の金銭救済制度 ・相続法改正と手続法上の問題点 民法906条の2と不当利得訴訟の関係、など。

調停時報204号 相続法改正

「改正相続法と調停実務」

奥田祥子「夫婦幻想 子あり、子なし、子の成長後」

さまよい・逃避・孤立する夫と、憤り・積極的・活動的な妻。

NBL1161号 債権法改正

「債権法改正元年を迎えて(上)不動産取引の論点を中心に」 賃貸借の保証が賃借人の死亡で元本確定することと保証の範囲(死後の賃料、原状回復費用、逸失利益)。この期に及んでずいぶんフワフワした話しであることよ。

こころの科学 女性の生きづらさ その痛みを語る

・信田さよ子「いまふたたび「女性であること」を考える」 自分が誰の立場に立つのかという立場性(ポジショナリティ)こそが重要 ・上間陽子「貧困問題と女性」 ・大嶋栄子「塀のなかの女性たち」 切迫感→自己破壊的行動(薬物、窃盗) 本人がどのように生…