弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

判例タイムズ1473号 養育費(学費)

東京地裁平成29年12月8日判決 「大学の入学金及び授業料の半額を支払う。」という給付条項を含む和解離婚して、現に大学進学して半額の分の請求。訴えの利益、将来請求部分とも肯定。

ジュリスト1547号 コロナ

連載 パンデミックと法実務 ・「パンデミックにおけるCSRとソフトロー」 ・「不動産賃貸借」 今般事態、経済情勢、個別窮境

判例時報2443号 養育費、脳性麻痺、相続人廃除、年金分割、法人格否認

・東京高裁令和元年8月19日決定 公正証書で定めた養育費の減額審判。住宅ローンの支払合意と不可分一体で切り離して減額できないと、これを認めた原審判を取り消して申立却下。住宅ローンの支払いに関する条項は家事審判事項ではないからと。それならこの…

判例時報2442号 面会交流、未成年者の監督義務

・東京高裁令和元年8月23日決定 抗告審で子の手続代理人を選任して意思確認している件。間接交流(原審の手紙交流にメールアドレス、LINEIDの通知を追加)。子(14~19歳)の拒絶意思が強いから間接交流に。面会親(父)の対応がいまいち不適切…

金融法務事情2141号 内部通報

「金融機関における内部通報制度の諸課題10選」 通報者との関係、企業のリスク管理という2観点

金融法務事情2140号 調査委員会

「調査委員会実務といくつかの課題」 ↓書籍「第三者委員会設置と運用」

家庭の法と裁判26号 子の監護引渡、面会交流調停モデル

・鬼丸かおる「最高裁事件から省みた家事調停の重要性」 裁判離婚が容易になってきている傾向(有責含め)と ・「子の監護者指定・引渡しをめぐる最近の裁判例について」 ・「東京家庭裁判所における面会交流調停事件の運営方針の確認及び新たな運営モデルに…

ケース研究338号 家裁の歴史

清水聡「戦後の家裁は少年をどう支えてきたか」 超名著「家庭裁判所物語」の取材裏話など。

NBL1173号 紛争費用

「サード・パーティー・ファンディング 国際紛争の費用コントロールのための新たな手段」

NBL1172号 相続法改正

「配偶者居住権とその登記を考える」 遺贈ではなく死因贈与にするメリット→仮登記による順位保全 配偶者居住権の一部放棄は許される、であろう

二弁フロンティア2020年6・7月合併号 民事執行法、ネット中傷

・2019年民事執行法改正の概要 ・ネット中傷対策実務の基礎

NBL1171号 コロナ

「緊急事態宣言解除後における中小企業・大企業の事業及び取引関係維持に関する横断的検討 事業再生実務家の視点から」

判例タイムズ1471号 杉浦論文vs大島論文、婚姻費用、共有と別居、相続分のないことの証明書、セックスレス

・大島眞一「高齢者の死亡慰謝料額の算定」 これでもうあれに煩わされる懸念はないでしょう! ・東京高裁平成31年1月31日決定 妻が小学生の長男に暴力を振るって長男が児相に一時保護され、夫が妻を残し自宅を出て環境を整えて家裁から監護者指定を受け…

法務省:父母の離婚後の子の養育に関する海外法制調査結果の公表について

www.moj.go.jp

判例タイムズ1470号 準拠法

東京高裁令和元年9月25日判決 ニューヨーク州赴任中に始まった不貞が帰国後も続いて準拠法がどうなるか。ニューヨーク州では不貞慰謝料は認められていないので、準拠法がニューヨークなら請求不可、日本なら可という問題状況。原審(ニューヨーク州として…

NBL1169号 コロナ、民法改正

・特集「新型コロナウイルス感染症への実務対応」 ・「民法改正とそれを契機とした労働基準法の改正が雇用契約の実務へ与える影響」

二弁フロンティア2020年5月号 ネット中傷

「ネット中傷対策実務の基礎」

金融法務事情2137号 預貯金債権

「共有持分に対する民事執行(1) 預貯金債権の共同相続と民事執行」

金融法務事情2136号 内部通報

「企業不祥事・企業犯罪をめぐる諸問題 内部通報」

保坂和志「読書実録」

・読書実録。読書と実録、読書の実録、読書は実録 ・たしかとはどういうことか? それはまったくたしかではないそれをたしかと思うことだ。(「カンバセイション・ピース」!) ・原因と結果はワンセット。 ・本当になる前にはっきり解読できているとしても…

鎌田東二×南直哉「死と生 恐山至高対談」

・死者はリアル。思い通りになるものがヴァーチャルで思い通りにならないものがリアル ・死体と遺体が失われたときに死者を立ち上げるやり方の一つが葬儀まあこのへんはいつもの発言… ・私(A)が私(A)であるということは、そのように自分の記憶が連続し…

シモン・ストーレンハーグ「ザ・ループ」「フロム・ザ・フラッド」「エレクトリック・ステイト」

ロボット好き男子といっしょに単に、画集として眺めていたのを、ようやく通読。 背後にはもはや、安全な日常生活なんかなく、戻るべき正常なゾーンもなく、出る道は前進しかない。(エレクトリック・ステイト) わたしたちのやってることは文明的じゃない、…

春日武彦「援助者必携 はじめての精神科 第3版」

全面書き直し!の第3版。第2版の帯の背「超実践的アドバイス集(ちょっと毒入り)」が、第3版では「口は悪いが役に立つ超実践的アドバイス集」となってて、そのとおり第3版は毒ひかえめに感じます。口調がですますになった以上のやさしさ感。春日先生ま…

医療判例解説85号 相当程度の可能性、鑑定と判決、因果関係否定

・東京地裁令和元年9月12日判決 ポリペク前の抗凝固薬休薬期間が不適切で脳梗塞、有責、相当程度の可能性900万円。相当程度の可能性にしてそれなりに高額(解説によれば高裁では相当減額した和解)。カンファレンス鑑定3名の無責結論を採らなかった地…

曽野綾子「私日記10 人生すべて道半ば」

さすがにあんまりお元気でなくなっているけどシニカルさは健在。朱門さん亡くなって気落ちされているように見受けられるのに、ご本人はその因果関係の自覚ないみたい。人は自分のことが一番見えないもの…。 そして朱門さんのベッドサイドにあったへそくりで…

河野貴代美「わたしを生きる知恵」

森瑤子に半年の?カウンセリングをされた方(「叫ぶ私」「夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場」参照のこと)。

新井素子「ひとめあなたに…」

終末ものってことで、20年以上ぶりの再読。わあこの語り口、無理、と最初は思ったけど慣れればなんとか…。それにしても、若い…

大沢在昌「帰去来」

大沢在昌けっこう好き。雑誌連載でばかり読んでるのでここで書いたことはなかった。今回、kindle化を待ちつつなりそうにないものを一気に買って読み散らかしててその一環。パラレルワールド警察小説っていうすごいジャンル設定。落ちこぼれ女性刑事が異世界…

チャールズDレイクⅡ「社外取締役の兵法 グッドガバナンスの実践」

あとがきにもあるように、これは小論文集…おかたい教科書です。 持ち合わせる知見のみに頼らず、勉強、鍛錬、準備、そしてその時々で最善の戦いを。「徳」と「覚悟」とともに。

犬山紙子「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」、エスター・ペレル「不倫と結婚」

・人が不倫のなかに発見する最も魅惑的なものは、新しい相手ではなく、新しい自分自身である ・お互いが関係をよくしようと思い、口に出した瞬間から2人はよい方向に転がり出す。その先にあるのは「互いに生きているだけで喜びを与えあえる」という人生の大…