2015-09-03 谷崎潤一郎「細雪」 単行本 初谷崎です。谷崎って…文学かと思い込んでたんだけど、これって全然、娯楽小説ですよね。実際そもそもそういうものとして書かれてますよね。文庫で上中下というボリュームですが寝食を忘れるいきおいで一気読みしてしまいました。文章の美しさ、姉妹達の人物像、相関関係、心理の描写の妙、ストーリー展開、終わり方、すべてが完璧で驚愕なのと、こんな、授業で習って知ってる気になってた作品でこれほどおもしろい思いができるなんて、人生には未知のよいことがもっといっぱいありそうだという希望まで抱けた読後感。