急にkindleなしで数時間過ごすことになったときとっさにつかんだこれ。帯に、「輪廻や復活は本当にあるのか、三位一体は矛盾ではないか、無我ならば倫理の責任主体はどうなるのか」なんて、ぐっとくるじゃないですか!
南さんは最初っからこりゃ変わり者だな!と明らかでありつつ、来住さんも相当のものだと途中からわかってきたので、どっちも仏教キリスト教のオーソドックスな立場ではなさそうとは承知だけど、終始つかまれっぱなしで、興奮しながら読んだのでした。
・「言語とは違う何か、言語を発する始点というか、発射台みたいな場所を確保しないと、「眼蔵」はわかりそうにない。」
正法眼蔵のことは保坂もどっかで書いてたけど、この、「言語の発射台」という言い回しだって、保坂じゃないのになんとも保坂っぽい。わたしも正法眼蔵読もう!
・真理よりも自分の疑問や実存にアプローチできるか、有効かどうか。
・「ブリリアントな言説で、かつ本流に異を唱えるかに見える言葉に惹かれる人は危うい」
・まったく違うパラダイムの有用性
・こちらが拒否しても思いどおりにならずに現前してくるもの=リアリティ。という意味で、死者は実在する(ここも保坂っぽい)。
・人権思想とキリスト教。社会運動と怒りと仏教の役割。
・生存の苦しさと存在の苦しみ
・いやがらせを言う人の効用
・「わからない」ではすまないとなったら跳躍するしかない
・全体として旅路を歩むものとしての人間像
・スタートでは判断、ふりかえれば恩寵
・自分の主張を国は採用しないだろうという前提での主張は現実に責任を持つ人の態度ではない
ふたりとも左翼嫌いで手厳しい!
・世の中の大きな流れには必ず人間にとっていいものがある
・怒りへの態度
・死刑について
ここも、激しい。そしてまったく同感。