日本弁護士連合会「日弁連研修叢書現在法律実務の諸問題 平成２７年度研修版」「日弁連研修叢書現在法律実務の諸問題 平成２６年度研修版」

山田知司「控訴審の審理と主張立証のあり方」（平成２７年度版）と森野俊彦「最新版民事控訴審における主張と立証」（平成２６年度版）を続けて読みました。

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山田「控訴審の審理で争われているのは原判決ではないはずです。それに私の感覚でも、原判決がどうだとは考えたことがない」「控訴審は原判決の理由というのをあまり気にしておらず、むしろ原判決が整理した争点について自分で判断していく」

森野「審査の対象は原判決であることに鑑み、一審判決の問題点を厳しく主張せよ。」

原判決にひきずられることの有り無しのニュアンスが違います。

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原判決で変な勝ち方をしてしまったときの対応→原判決に乗らない方が無難。利益衡量の結果勝たせてくれたというスジを主張するのは有効（山田）、より強固な勝訴理由を展開すべきで安易に原判決を持ち上げないこと（森野）

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森野「この頃、地裁は医療訴訟専門部ですね。高裁は専門部ではないのです。けれども専門部が常に正しいとは限らない。専門部はかえって慣れてしまって、お医者さんのやることを是認する方向になると思うのですが、」

そのことよ。これはきっとどこかで使おう！　集中部は役割を終えたキャンペーン。