弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

河合隼雄「河合隼雄のカウンセリング教室」

・時間がきたら帰ってもらわないといけないとはっきり自分が思って、そこにすっと一緒におりますと、だいたい帰られます。

・私がその人の苦しみを本当にわかっているということと、人間というものは残念ながらある程度は常識に従わないと生きていけないということ、そのつらさをわかって私がそこにいるということ、そこから逃げないということ。

・どちらともつかないところから逃げない、逃げないでそこにいる。

・とてつもない永遠の時間というか、すごい時間のなかでわれわれは生きているんだという自覚。そういう時間感覚のようなものをもってクライエントにお会いしているのとそうでないのとでは違う。

・カウンセラーがそういう態度、そういう生き方を持ってその人と時間を共有しているのかどうか。

・今は大変だけれども、必ずそのうちに光が見えてくると確信しながら会う。希望を失わずに正面から会っている。

・ここぞというときに最後の答えを出すのは自分しかいない、自分の個性しかない。

・こうすればこんなことが起こるというそこをまず知っていないと、ただ一生懸命やればできるというものではない。

・すばらしい話しにしては声が大きすぎる。

・うまくいっていないときにその人に対してどうするかではなく、なぜこんなことになったのかを引き返して考える。

・研究者で勝負師で芸術家。

・マイナスのことが起こることによって転機が訪れる。まさに伸るか反るかの事態。

・悩んでいる人は意欲のある人。何とかしようという力。立ち直る力。改革の可能性。

・悩んでいる人、悪いことをしている人、変なことをしている人は可能性を秘めている。可能性を持ちながら、その可能性を生きられないので、変なことが出てくる。

・健康な人は処置なし。それ以上変わらない。まわりに苦労している人がいても気づかない。

・人間は全体の中で生きている。全体としての中に自分の家族が入る。

・家族をよく見ていると自分がどう生きるとよいのかわかる。

・家族が自分を支えてくれるというだけでなく家族とのあり方で自分がチェックされている。

・真実と優しさが友情を照らす2つの星。

・星に到達するのでなく、星が見てくれているなかでどう生きるかを考える。

・全体性と関係性。

河合隼雄のカウンセリング教室