つねに不確定に時間が流れているなかで、誰かと出会ってしまうことの意味、そのおそろしさ、もちろん、そこから逃げることも出来る。なぜ、逃げないのか、そのなかで何を得てしまうのか
分岐ルートのいずれかを選ぶとは、一本の道を選ぶことではなく、新しく無数に開かれた可能性の全体に入ってゆくことなのです。可能性とは、ルートが分岐しつつ、その行く先がわかった一本道などではなく、つねに、動的に変化していく全体でしかないのではないでしょうか。
などと、折ったりセン引いたりしてマークできたのははじめのうちだけで、終盤は、往復書簡ならではの行間…書かれざる部分も含めた「全体」に圧倒され続け…すごいものに触れてしまいました。
「あること」も「ないこと」もありえた「にもかかわらず」
にもかかわらず。自由な自分になってしまった記憶とともに。