ロボット好き男子といっしょに単に、画集として眺めていたのを、ようやく通読。
背後にはもはや、安全な日常生活なんかなく、戻るべき正常なゾーンもなく、出る道は前進しかない。(エレクトリック・ステイト)
わたしたちのやってることは文明的じゃない、わかってる。でもあなたにも起こったはずなのはわかってるのよ。わたしと同じく、あなたもある日目を覚まして、いきなり逃れがたい事実に気づいたはず。もう文明の時代に暮らしてるんじゃないんだって。(エレクトリック・ステイト)
「エレクトリック・ステイト」は絵だけ見てると暗くていまいちだったけど、ちゃんと読むとノスタルジー的断片の前2作と違って、神林的な終末SF。
いままで読んできた抑留生活や収容所生活のことを思いおこしつつ日々をすごして、そのうち本当に本当にたえられないと思ったら「夜と霧」でも読もう。そう決めて、それまではそれ以外のものでまぎらわしつづける。