弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

清永聡「気骨の判決―東條英機と闘った裁判官」

気骨の判決―東條英機と闘った裁判官 (新潮新書)
戦時中の「翼賛選挙」の選挙無効訴訟で、数々の圧力にも屈せず無効判決を出したというお話しです。というか戦争中にも、裁判も期日も転勤もあったということを、考えたこともありませんでしたが、苦労しながらも営まれていたんですね。国策や世論と司法との距離をどうとるかという意味では、国策捜査なんてことが言われるいまきわめて現代的な問題でもあります。帯で阿川弘之が「みんなが味読すべき」と言ってますが、すくなくとも業界人はぜひ読むべきです。