2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
・大阪地裁平成21年3月25日判決 産後の出血性ショックによる死亡ケースで輸液実施の注意義務違反を認めつつ、因果関係は否定し、相当程度の可能性で慰謝料1500万円を認めたものです。 ・東京地裁平成20年11月18日中間判決 離婚前の夫婦が共有…
・東京高裁平成20年12月18日決定 子の監護者指定、引渡の保全処分を却下した原審判を変更し、仮の引渡を認め、監護者仮指定を却下した高裁決定です。父である抗告人のもとで事実上監護されていた3歳男児を母が連れ去ったケース。保育園に無断で入り込…
ひさびさのヤマトヨ。さすがの筆力というかんじで引き込まれ、二晩くらいで一気に読みました。タイトルは運命の女(と書いてひとと読む)とかではなくて(そういう感じの恋心ものなのかとさいしょ疑っていた)、運命に翻弄された男というくらいの意味なんで…
いまいち使い方というか用途、がわからないんですが、twitterをはじめました。
外見が好みという不純な読者にいろいろ難しい話を展開してくれてありがとうという感じで何とかついていきました。
・門野博「刑事裁判ノート 札幌高裁編」 題材がみな聞いたことのある事件なのでよけいに興味深く読みました。I先生が激賞されています。 ・座談会「民事訴訟における当事者・弁護士・裁判官(上)」 一部、飲み屋でするような話しが堂々と展開されてて、ほ…
えんじょいすと…世代のためなのか時代のためなのか、そのネーミングだけで目がすべって読めなくなるようではだめですね。
立法救済への保守層の巻き返し、法案が葬り去られた過程をみると、民法の背後には意思主義・血縁主義とは違うモヤモヤした何かがあり、そのとても肉厚な壁の存在が興味深いです。壁と卵の比喩でいったら、卵になるのは個人の決意ひとつであるいみ簡単なこと…
「座談会・預金者の取引経過開示請求権に係る最高裁判決が金融実務に及ぼす影響」 最判平成21年1月22日は、当時23条照会委員会にいて銀行の回答拒否への申入についてゴチャゴチャ議論などしていたときに出てくれたので印象深いです。この座談会は派生…
濱口浩「ウィトゲンシュタインの火かき棒」 10名の裁判官が同時に経験した出来事の記憶がみな食い違ってたという話しから供述の信用性について。おもしろい話しです! 追記・一日一冊先生のところで詳しく紹介されてます→リンク
前に読んだときは途中で挫折したんです。「IN」後なのでようやく読み通せました。よく、「火宅の人」とごっちゃになるんじゃないかと思いますが、「火宅の人」は妙にかわいくて、狙ってる感こそうまく隠せているものの狙ってるとしか思えないのに対し、「…
文章術には名著も多数あるものの名著は名著なりの難しさがあるので易しいものを、というコンセプトだそうで、たしかにすぐ読めるのでいわゆる名著を読む時間体力のないひとにはよいだろうと思います。
「菊の御紋章と火炎ビン」で言及されていたので。戦国武将版「君主論」というかんじでよかったです。
牢獄に入れられてはじめて、人は真にその国家を知ることになる。国家はその最も高い地位の市民を扱う方法によってではなく、最も低い地位の市民を扱う方法によって判断されるべきである、というネルソンマンデラ氏のことばはこのたぐいの本にはだいたい引用…