2007-01-01から1年間の記事一覧
この人のはこういうシュール分が低いのが好みです。
151ページにやられました。
この本の主題からは離れますが、 332頁「一級の宣伝工作の場合、「答え」(こちらにとって都合のよいシナリオ)をこちらから提示してはなりません。こちらからは、断片だけを提供し、それにより受け手が自ら組み立てたシナリオがわれわれのシナリオに偶然…
水も受け付けない二日酔いのまま出かけた出張の移動中に読んでいたので気分の悪さもあいまって、前半の追い詰められる怖さがよけいに強く感じられて、こんなに怖いのなら読み続けたくないと思ったほど。「魔王」系の怖さです。
ロー生とかが初期段階に読むのには良いと思います。
医療界と司法界の相互理解は明らかに足りなくって、それはお互いさまなのでしょうけど・・・・・・・とこのあとにいろいろ書いてみたのですが、論議を呼ぶようなことは書かないのがここの仕様なのでやめました。
山崎信之「就籍許可」事件の精神医学・補遺 全生活史健忘、いわゆる記憶喪失として就籍許可を申し立てられた事例6件の紹介。全生活史健忘であると診断できたのは6例中1例だけだそうです。指紋照会で前科から本人特定できて終わるケースが多いそうです。
結婚生活と別れについては「捨てていく話」で主題にしたので、今回は肉親との確執?が主題なのかもしれません。ただ、微妙な問題だからか、書き方が薄すぎて、問題が根深そうなわりにはいまいちわかりません。あまりな扱いを受けてるなーと思いますが、それ…
お二人はとはもともと親しいようで、会話がはずんでいます。体験談は無茶苦茶ですが、一般論的なところではわりと常識的な意見だと思いました。「必要悪」というタイトルに深い意味は無いというか、対談の中でもそのテーマに収斂させようという意識は特に感…
内容証明の出し方や戸籍の読み方といういちいち本に書かれていないような基礎知識から、事務所内部書式、裁判書式まではばひろく細かく触れられていて、実務についたばかりとかこれからつく人にはとっても良さそうです。ちなみに私の事務所には加除式の書式…
あくの強いお二人の往復書簡的なもの。もともと別に親しい関係でなくて、野中氏から誘って作った本のようです。お互いお上品で距離が遠い感があり、対談もあればよかったような・・
・大阪高裁平成19年5月15日判決 有責配偶者からの離婚請求を棄却した原審に対し、慰謝料等についての一部和解を成立させた上で認容した裁判例です。 原審では、同居期間約10年に対し別居期間12年、17歳と16歳の子(高校生)、子らの病弱、妻の…
7年ぶりの新刊。「裏バージョン」はいまいちだったような気がする(どんなだったかもおぼえていない)けどこれはすごい! 導入部のフンリュウとヘソのゴマのくだりは、そのフェチ濃度に耐えられないひとは続きを読むべきでないという選別の役割なのか、のっ…
・全国倒産処理弁護士ネットワーク「破産実務Q&A150問」 ML上での質問と回答をもとに書かれたもので実務的です。 ・鈴木利廣ら編「専門訴訟体系医療訴訟」 類書は多いですが・・ ・日本弁護士連合会編「法廷弁護技術」 裁判員裁判に向けたもの。各方…
離婚時の年金分割について。制度への誤解も多いので一度さらっておくといいです。これが一番詳しい本かも?
前橋地裁平成18年10月11日判決 服役中に発症した脊椎カリエスにつき医師の見落としを認めたケース。旭川刑務所です。長引く腰痛の訴えに対し、医務課の医師(内科医)において、レントゲンの正面撮影のみでなく側面撮影も行うべきであったという注意義…
11月12日の記事に追記しました。
・広島高裁平成19年4月17日判決 婚姻継続中に妻が夫と愛人に対し慰謝料請求をして認容され確定し(300万円)、その後さらに、夫、愛人に対し離婚と慰謝料請求をした事案。 前訴と後訴の慰謝料請求の関係については、訴訟物が異なり前訴の既判力は後…
大阪地裁平成18年12月8日判決 かつてイソ弁だった先生方、独立してから、イソ弁としての関与事件に辞任届を出してますか? 身の回りをみる限りでは、わざわざ出す慣行はないような気がしますけど・・・出してない先生は要チェックです。
最強・最長の大長編。出張に上下巻とも持って行き集中してほぼ一気に読み切りましたが、本当は物語内の数十年の歳月の経過にあわせてタラタラ読んで、記憶が薄れたりしてこれ誰だっけとか思いながら過去の再検証につきあうべきなのかもしれません。
司馬の文章は読み飛ばされず味わえるので移動中向き。「どうせ俺は足軽」みたいな身分意識とか紋切型が気になるのは短編だとしかたないのか・・
研究会「事実認定と立証活動 証拠・データ収集の方法と事実認定」 山浦善樹弁護士が、またリピーターキープモデルについて語っています。このことについては前も書きましたが・・率直に言って嫌悪感すらおぼえます。事案を美しく解決できたときに弁護士が受…
昔を知らないと聖者みたいなイメージですが、昔は今でいうと岩井志麻子みたいな感じだったのでしょうか。
羽生「決断力」の方が深いです。前から思ってることなんですが、将棋のルールがどうとか、サッカーのルールがどうとかいうことから人生論を導く言説はどうも語呂の論理に思えて、なんで人生とそれらのことが結びつくのかがわかりません。
古典を読む 万葉集 (岩波現代文庫) 万葉集のすごさは大昔なのにと思うとよけいにです。人麻呂すごい。
平成18年2月に逮捕され、平成19年1月に執行猶予付有罪判決を受けた地震学者の著者が、逮捕・勾留の経験を語ったものです。北海道版「国家の罠」なんていったら乱暴でしょうか。佐藤優氏とはまた趣が違いますが、やはり知的な文章で綴られ、誤認も少な…
拾い読みだけで通読してないですが、症状から診断へのプロセスが論理的に説かれていて良さそうな本です。
続編ということでいちおう。ハードボイルド文体というのはひとつの様式美として、こんなやついないとか思わないで楽しめばいいんでしょうけどうまくいきません。
定番で一度さらっておくべきと思います。プレゼンに限らず、コミュニケーション一般にも有益。
・三浦和義「弁護士いらず」 獄中からの本人訴訟マニュアル。よくできてます。 ・藤田公彦「大阪拘置所粛正刑務官」 読み物としての完成度は残念な感じです。 ・海渡雄一編「監獄と人権」 95年刊と古い刊ですが。進行中の訴訟について意気高く紹介されてい…