弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「精選女性随筆集第八巻石井桃子、高峰秀子」「精選女性随筆集第十巻 中里恒子、野上彌生子」

随筆を読む気分ではなくこの2冊がしばらく残っていましたが、この週末、よんどころない事情で閉じ込め状態となり、2冊まとめて読了。ほんとはこれって良いことではなくて、1人分を読んでしばらく余韻を感じていたほうがよいのですが…。4人ともとってもよ…

判例時報2216号 再度の退去命令

・福岡高裁平成25年9月19日決定 DV法の保護命令で、前の退去命令の期間内に退去が完了しなかったとして、再度の退去命令が申し立てられ、却下した原決定を取り消して再度の退去命令を発令した決定です。

金融法務事情1993号

「遺留分減殺請求権の消滅時効と民法158条1項の類推適用の可否」 「相続放棄と払戻済み預金の返却の申出」 メモとして。ちなみにこの読書日記は2005年からでもう10年になんなんとするんですよ。自分で過去記事を検索してほしい文献に辿りつくため…

佐々木静子「命もやして」

今回の超おすすめが本書。 弁護士になるまでの履歴がサラリと書かれつつ波瀾万丈なのとか、八海事件のすごさ、福岡事件のまさかの許すまじな展開、人訴法の管轄、離婚後の強制復氏、妻の相続分の法律改正のこと(そんな管轄の定めだったとは知らなかった…)…

小早川明子「「ストーカー」は何を考えているか」

力こめて書かれておりおすすめです。そしていつも思うのですが、我々はふつう、その人が当事者化してはじめて出会い、当事者としてのその人しか知らないわけで、トラブルを抱えていない平常運転のときのその人はどんなふうなのか、知らないんですよね。稀に…

アダム・グラント「GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代」

ギバーかどうかをテストで判定したうえでこの人物はどうのこうのという立論なのですが、それってそんなに判別できるものなのかな〜とか微妙に思いつつでした。結局は棺を覆うまで分からないんじゃないか、とも。

判例時報2214号 人身保護(子の引渡)

神戸地裁平成24年7月31日判決 中南米国の事実婚妻から日本人夫が日本に連れ戻り監護している子につき引き渡しを求める人身保護請求が棄却された件です。本国法上は夫には監護権がなく、無権限者による拘束という前提での「被拘束者を請求者のもとにおく…

迷惑防止条例

読書記録ではなくてちょっとメモ。道内の逮捕事例の新聞記事で本改正について触れられていたのでおさらい+備忘として。 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例案 ○主な改正内容 本道におけるつきまとい行為等に…