2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧
たまに格調高い本を読んだという感じがします。 良い社会、豊かな社会とは。複雑な社会を複雑なまま受容する。
読みづらいのを我慢してがんばって読んだいちばん最後に、「原文に厳格に忠実であるよりは日本語として読みやすい訳になるように努めた」とあるのを見てええ~?と思いつつ、それでもこういう分野を扱う人は読んでおくとよいでしょう。第9章のショートシナ…
座談会 5つの重要倒産裁判例で考えるその射程と今後の金融実務 破産手続における開始時現存額主義と超過配当(最判H29.9.12)、無償行為否認の要件(最判H29.11.16)、第三債務者のさらなる弁済に対する偏頗行為否認の要件(最判H19.12.19)、自動車所有権…
・中川寬道「先輩からの戒め」 味方と思ってもらう必要はないが、敵ではないと思ってもらう必要はある。 絆を作るべきではないが、信頼関係は築かなければならない。 正否の判断は棚上げして、「相手と折り合えてあなたの望みがかなえられればいいね」くらい…
・そのような特徴を持つ人に適切な対応をするために学ぶ。 ・知ることによって気持ちの余裕が持てる。 ・依頼者の感情的な激しさに振り回されず、その背景を吟味する思考過程、客観的、多角的に考え感情的な距離をとる、冷静に客観視。安堵感。対応力。心理…
「IT化による民事裁判の未来像」
家にあったのをなんとなくめくってたらどーしても線を引きながら読みたくなりそのまま我が物とし、すぐもう1冊買って償いとした本書。強く勧めます。 「Ⅰ手を出す前に考えておくこと」「Ⅱかれらの苦しみ」「Ⅲわたしたちの困難」という章題からしてしびれま…
・「鼎談 改正民法の実務的影響を探る 定型約款」 定型約款に該当することのメリット→変更ルールの適用でデメリットはないはず。定型約款の該当性を限定的に解釈して従来の約款法理の世界に戻っていくのは残念。 ・「座談会 システム開発取引はなぜ紛争が絶…
「民法改正と不動産賃貸借法 賃貸不動産の2つの側面を手がかりとして」 賃貸人の地位の移転と敷金の継承
「民法(相続関係)等の改正に関する要綱案」の概要
・東京高裁平成29年2月8日決定 審判で命じられた面会交流の不履行につき1回100万円を命じた原決定を変更し、30万円とした高裁決定です。抗告人(父)の年収は2640万円、子は13歳です。 ・東京地裁平成29年2月15日判決 グループホームの…
東京地裁平成29年2月9日判決 インプラント治療の説明義務違反を否定し、治療終了を通告して診療を拒否したことの正当な理由があるとして歯科医師の損害賠償責任を否定した裁判例です。正当な理由に関する事情として、患者の暴言、治療の進捗状況(最終段…
渋谷陽一郎「民事信託と成年後見の選択と認知症対策」 民事信託、いわゆる家族信託が万能のように売り出されている向きがありますが、「民事信託の利用は、後見制度を不要とするような魔法の杖ではない。」 メリットデメリット、制度間の調整策など。
民法(債権法)改正の要点 金融実務に関連する項目を中心に
・片岡武「遺産分割調停運営における留意点」 特に、調停に代わる審判を利用する場面と、そのときの当事者への説明事項。不成立にするために必要なプロセス。 ・小澤真嗣「両親間の暴力や高葛藤が問題となる面会交流に関する米国の最新の研究と実践」←これ、…
・窪田充見「面会交流の現状と課題」 フラットに見た現状と、原則例外という判断プロセスへの問題提起です。 原則例外という判断構造において、子の利益は十分に反映されているか? 「子の福祉を害する特段の事情」、「子の利益に直接かつ明白に反し子に有害…
この方、はじめて読みました。重たいものが読めない時期で(完全に抜けたと思えるので書きますが、しばらく脳の調子がわるく、ものが読めませんでした。私はこのブログを知っている人からはいろいろ読んでてすごいとか言われることがあり、それほどでも?と…