2012-01-01から1年間の記事一覧
すばらしく渋い本です。語られていることは弁護士業にも通じるものがあります。職人という言葉にピンときてしまう者であれば必読です。
前にツイッターで、仕事中の気分転換用に最適と書いたのですが、結局、読むと邪念が湧いてしまうために中断したままとなっていたのを、日記文学つながりということで庄野潤三に続けるかっこうで←、ようやく読みえました。いろいろ述べたいことはあるのですが…
弁護士会照会には公的な意義があり金融機関は弁護士会照会に応じる義務がある旨を述べる「金融取引と家事事件」を掲載しつつ、同一号の「実務相談室 外部機関からの顧客との取引内容照会への対応」で、弁護士会照会には「公益性もないことから」本人の同意を…
うっかりすると「富士日記」とかと同時代のことと錯覚してしまうのですが、これでも平成の世の日常なのです。 日記文学好きにはたまらん一品でした。これまで接したことのなかった作家なのですが、これまで知らなかったこんな素晴らしい作家がいるってことは…
「医事関係裁判における鑑定機能強化のための新たな取組み〜千葉地方裁判所における「鑑定書作成の手引」の試みについて〜」 こういうのあるとやりやすいというのはたしかでしょうけど、ずいぶんシステマチックに固めてきたな〜という印象です。
東京高裁平成24年10月18日決定 子の引渡の保全処分について、これを認めた原決定を取り消して、申立を却下した高裁決定です。具体的な判示内容はここに引きませんが、子の引渡の保全処分の判断要素と判断基準を掲げていますので、この種事案を扱うとき…
倉橋由美子は若いころにちょっと読んだことがありますが何を読んだかも感想も記憶になく。今回は、びっくりするほど受け付けなかった! その時代のもの、という感じがすごくしました。
空港の本屋で購入。空港の本屋ってどうしてこう! それなりに楽しく読めましたが、特に残るものはナシ…
おもしろかったです! オススメ。額は小さいけれど争いのある事件というのは、もっとリーズナブルな解決法があればよいと思うのですが、どうしたらいいんでしょうね。
はじめて読んだ森茉莉について熱く語った文章を書いたのに操作ミスで消えてしまい、これも定め…、われながら変な文章だったので、なかったことにしてヤケクソでもうアップ。
大阪地裁平成24年3月30日判決 薬剤の加療服用歴がある患者に対し、医師が薬剤を投与する際には、加療服用の場合にただちに受診するか119番通報するよう患者の夫を指導すべき注意義務を認めた裁判例です。 この判断自体もさることながら、本件はカル…
東京高裁平成23年7月20日決定 子を認知した父からの親権者指定の申立につき、父への親権者指定を認めた原審判を変更して、申立を却下し、未成年者の引き渡し(父から母への)を命じた決定です。 ちょっといま立て込んでるので、この事案の事情を拾って…
「研究会 家事事件手続法」 子の代理人の費用負担について。 各所で言われていることですが、やはり、当事者からの予納の対象ともならず、「差し当たり無報酬かつ費用を立て替えて職務を行う」ということで間違いないようです…!!!
和久田斉「労働事件等におけるExcelの活用について」 こういうの待ってました!!! 実際に入力を試しながら、たいへん参考にさせてもらいました。 ただ、わたしの勘違いかもしれませんが、別表2のL2の式はそのとおり入れてもエラーになってしまうのです…
たぶん登録10年にかこつけてだったと思いますが、おそまきながら我妻民法を新品で入手できるぶんは全部そろえて、業務のなかでなにか論点が出てくると拾い読みするなどしているのですが、いまさら言うのもなんですけど我妻民法って特別なものがあって、そ…
2012年05月14日(月)「この数日、保坂のエッセイ集よんでるんだけど、あらゆる文章が意味不明風味なのに意味が直接脳に入ってくる感じがしてドキドキしていっぺんによみすすめられない。全部引用して、ね、ね、意味不明でしょ!ってやりたいくらい。」 と5月…
どちらもすごい本です。思いこみ力のちからはすごいなあ、という読後感。
読んだら妙にやる気がみなぎってもてあましてしまいました。
労働事件は労働者側も使用者側も扱う私ですが、労使の意識の違い、紛争自体はとりあえず解決できても、根本的な歩み寄りの不可能さぐあいには、どうしたものやらといつも思っています。話しは飛躍するけど、おなじ弁護士でも、雇われ根性なのか自主独歩が基…
新卒で正社員として就いたのが督促業務で…というところからのサバイバルの記録です。 ブログもありました。 http://ameblo.jp/tokusokuol/ ネタとしておもしろおかしいだけではなく、試練をどう受け止めて前向きに立ち向かっていくかということとか、仕事へ…
「遺産分割事件の運営 東京家庭裁判所家事第5部(遺産分割専門部)における遺産分割事件の運用」 「寄与分の主張を検討する皆様へ」「寄与分主張のポイント」という当事者向けのペーパーは、手取り足取り感があり、こちらにも参考になりそうです。
短篇集。いつもどおり巧みな感じです。
幕末から明治期にかけて旅をした女性を、手記などを手がかりに11人取り上げています。 どうでもいいですが、鹿児島藩とか高知藩とか書かれると違和感があるのですが、こういう呼び方もあるのですね。
[asin:4103327219:image:small] このひとを読むとふだん思わないようなことを思い出させられます。不穏当なことを書きそうなのであとはカット。 カップリングの短編はなんと30年近く前の作!
「破産手続と集合物譲渡担保」 管財人が任意売却をめざすべきこととその手法など。
歌の鑑賞は、やっぱり本職の人のを読んだ方が読みごたえがあるかなーと思ってしまった。フツウに書いているところと、ちょっとお脳の調子が悪くなっているらしいところが混在しているのが面白い。
・大阪高裁平成23年11月15日判決 内縁解消後、財産分与の審判手続中に分与義務者が死亡した場合には、財産分与義務は相続人に相続されるという裁判例です。 財産分与義務一般の相続性については判断が定まっていないものの、請求意思が明らかになった…
吉本隆明ものを読むのははじめてです。こないだ、ある先生の講義をきいたかえりみちに物思いしながらこの本を開いたところ、ちょうど同じことが書いてあって、ここからしばらくはこのことをわたしのテーマにしようと思いました。それがなにかは、内緒。
奥林潔「離婚契約公正証書の利用の実際」 ケース研究「同居中の夫婦関係調停」 同居中の婚費の計算例など 「家事調停委員のための家事事件手続法Q&A」
潮見佳男「相続分指定・特別受益と遺留分減殺」