弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

和久田学「学校を変える いじめの科学」

・いじめを深刻化させるキーワード。シンキング・エラーとアンバランス・パワーが揃うと当事者どうしで解決できない。 ・考え方を変える、行動を変える、集団を変える・いじめ対策にも公衆衛生学的手法 ・HAHASO strategy 終章に「学校風土」とかありつつ、…

神田橋條治・白柳直子「精神科医と整体師の技術対話 いのちはモビール 心から身体から」

神田橋先生は、五本指イイコイイコとかなんなんだこの人は?と思ってましたが、本書は心理職ではない対談相手ならではのつっこみが見どころというような書評があったので読んでみました。 ・「と思っていた」が真ん中にくる。「いまにして思えば私は前からそ…

こころの科学編集部「こころの臨床を語る こころの科学対談・座談選」

・病気をきっかけに一段上の段階に持ち上げる。治すことは原状復帰ではなく成熟につなげられる。 ・関与と観察。家族は観察されることを求めていない。観察から関与に構えを変えることで目の前にいる家族が変わる。 ・家族の病理。病理は家族が新たな展開を…

神林長平「先をゆくもの達」「狐と踊れ」

神林長平「先をゆくもの達」読んだ!初神林の「膚の下」いらい「膚の下」みたいなのがずっとずっと読みたかったしかしそれ以上だこれはと興奮しながら。テッドチャンの感じも(信仰と未来視)。視野狭窄っぽい男の一人語りモードがないのがよかった。新作で…

川上未映子「夏物語」「乳と卵」

「乳と卵」をもいちど読んでからおもむろに「夏物語」。ものすごい文学、まさにそうでした。 www.sankei.com book.asahi.com books.bunshun.jp

清田隆之「よかれと思ってやったのに 男たちの失敗学入門」

東畑先生のこのツイートで読んでみた本。 清田隆之「よかれと思ってやったのに」、男性についての身につまされるような強烈な本。ところどころで専門家との対談も入っていて、特に「ハゲ」をめぐる議論のところは、外見というもののもたらす繊細な傷つきにつ…

判例時報2413・2414合併号 DV支援措置への慰謝料

・名古屋高裁平成31年1月31日判決 元妻が住民基本台帳事務における支援措置の申出を行い元夫が住民票をとれないようにして転居して面会交流を妨害したとして、元夫が元妻と県に慰謝料請求をして、一審が妻が面会交流を阻止する目的で要件なく支援措置を…

調停時報203号

・面会交流の考え方の歴史的変遷と面会交流調停の現在

ジュリスト1536号 遺言執行者

「遺言執行者の権限の明確化 改正法の意義と課題」

金融法務事情2120号 民事執行法改正

民事執行法等の改正の要点 第三者からの情報取得手続 ・登記所から不動産情報(金銭債権債務名義、強制執行不奏功、財産開示前置) ・市町村、年金機関から給与債権情報(養育費など扶養義務または人の生命身体損害賠償請求権の債務名義、強制執行不奏功、財…