弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

判例時報2346号 代襲と特別受益

福岡高裁平成29年5月18日判決 贈与後の代襲と特別受益について消極説に立ちつつ特段の事情を認めた高裁判決です。

ケース研究330号 遺産分割

・二宮周平「遺産分割と預貯金」 ・長秀之「家族法と公証実務」 離婚届出を公正証書作成からある程度時間を経過した後の時期にする旨の記載について消極説と積極説。面会交流の違約損害賠償額の予定は消極。

Jerome Groopman MD「決められない患者たち」

「誰かをそのまま死なせてやることはとても簡単だが、誰かを救い、生きていると実感させるには努力と決意そしてスタミナがいる」 「自立性」「与益」「無危害」 「信じる者と疑う者」「最大限主義者と最小限主義者」「自然志向と技術志向」 「治療必要数」「…

判例時報2342号 特別縁故者、民事控訴審

・名古屋高裁金沢支部平成28年11月28日決定 被相続人の入所先の障害者支援施設に相続財産の全部(約2200万円)を分与するとして、これをまったく認めなかった原審決定を取り消した高裁決定です。 ・民事控訴審の審理の充実 実態調査を踏まえた提言…

二弁フロンティア2017年11月号 面会交流

講演録「別居・離婚と親子の面会交流」 FPICの山口さん…と思いきや、山口さんお二人いらっしゃるのね。恵美子さんではなく美智子さんのご講演です。 厚労省の調査研究事業。理想の面会をめざしてがんばっていた時代から、理想でなくても親子の縁をとにか…

判例タイムズ1440号 口頭協議

「福岡地方裁判所における民事訴訟の口頭協議活性化に向けた取組について~弁護士会とともに創る民事訴訟のより良いプラクティス」 早期事案説明期日、集中争点整理期日

中野信子「ヒトは「いじめ」をやめられない」

なぜいじめは起こるのでしょうか。なぜ人は人をいじめてしまうのでしょうか。 これは、脳科学ばかりでなく数理社会学や行動社会学などの見解も、いじめをはじめとする社会的排除行為が、ヒトが種として存続することを有利にしてきたことを示唆しています。 …

曽野綾子「夫の後始末」

強者礼賛の気があったことを認めつつ、そうはいかない状況の自分を振り返っているところ、最後のあがき、あがくことを、必要なこととして肯定しているところが印象的でした。

高梨ゆき子「大学病院の奈落」

「ラーニングカーブ」は仕方ない、ではなく、十分な指導体制、管理体制で回避すべきこと。

仲野徹「こわいもの知らずの病理学講義」

通読するとかしこくなったような気になれます。

ダン・オルヴェウス「オルヴェウス・いじめ防止プログラム」

オルヴェウスいじめ防止プログラム読み中。まだ序盤。アメリカでいじめ対策が進んだきっかけは、学校での銃乱射事件と。いじめを受けた子どもによる銃乱射多発で。そ、そうか…posted at 15:48:21いじめている生徒どうしのグループ対応は逆効果。いじめている…

ケイト・コーエン・ポージー「いじめられっ子の流儀」

普通に交渉術本の一種としても参考になりました。

川内有緒「パリの国連で夢を食う。」

パリに住んで国連に勤める生活を追体験できる楽しさもありつつ、人生の転機の小さい小石のくだりはほんとにそう。

佐久間裕美子「ピンヒールははかない」

セキュアであること、「comfortable in you own skin」。

シェリル・サンドバーグ「OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び」

「Unfinished Business」が「LEAN IN」を超えているあいだに、シェリルもその先に行っているという感じ。