弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

平松剛「光の教会―安藤忠雄の現場」

あまり興味ない分野ですが、興味を持ちたくなるおもしろさです。構想を形にすることの困難さ。どう考えても、十字の腕は横までつきぬけているべきです。

村山治「市場検察」

「特捜検察vs金融権力」が良かったので。捜査方針に司法改革が影響していた?というくだりがなるほどでした。

益田ミリ「47都道府県女ひとりで行ってみよう」

なんでこんな内向きなのに一人旅なんだろう・・(楽しいの?)というのはなんで結婚しないの級の愚問なのかなあ? ちなみに私はあと18県。

ジュリスト1360号 日本人の法意識

加藤雅信「日本人の「裁判嫌い」、「調停志向」の神話と実話−『日本人の法意識』再考」 1359号に前半が掲載されています。日本人が絶対的に「裁判嫌い」であるとは言えないが、アメリカ・中国との比較でいうと「裁判嫌い」である。日本人が「調停志向」…

判例タイムズ1267号 調停運営

「奈良弁護士会と奈良地方・家庭裁判所、奈良簡易裁判所との協議会 調停の運営改善を目指して」 かなり率直なやりとりがされていて良い読み物でした。離婚調停で性急に争点の特定を求めるのではなく、ファジーさが大事であるという流れのところなど、実感と…

家庭裁判月報第60巻第6号 養育費3題

・東京高裁平成19年11月9日決定 養育費の減額を認めた原審を取り消し、減額の申立を却下した決定です。 「調停は当事者双方の話合いの結果調停委員会の関与の下で成立し、調停調書の記載は確定判決と同一の効力を有するのであるから、その内容は最大限…

家庭裁判月報第60巻第5号 控訴審からみた人事訴訟

安倍嘉人「控訴審からみた人事訴訟事件」 「控訴審からみた」は、理屈を展開するときに利用価値あり。備忘として。

読売新聞社会部「大学病院でなぜ心臓は止まったのか」

[asin:4121502035:image:small] 弁護士側の活動がよくわからないのが残念ですが、本当のことと思えないほどスリリングななりゆきです。「小さな奇跡」というくだりがありましたが、それを呼び込むためのひごろの努力なのだと思います。

川鍋一朗「タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」」

そこらじゅうで書評を見かける本です。おもしろいし、ためになります。お天道様がみているという境地ってあるなー、と思いました。ところでタクシーはよく使いますが言いたいことが色々あります。何より、異臭がするタクシーが多いのは何とかしてほしい! 車…

中野京子「怖い絵2」

「ガブリエル・デストレとその妹」は、ルーブルを駆けぬけ中に出くわしました。行く前に読むべきでした・・