弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日詰正文・吉川徹・樋端佑樹「対話から始める脱!強度行動障害」

・受信・理解のコミュニケーションに偏らず、当人からの発信・表出のコミュニケーション ・日常生活と治療・教育・療育のありかた せっかくよい本なのに関係者の刑事事件化で微妙な存在になってしまっただろうか。 note.com

こころの科学225号 病みつつ働く人の支え

「うつ・適応障害をめぐって」 認知枠組みを正誤、善悪、勝負から損得、苦楽へ 誰が悪いかという問いから、お互い苦しい、誰も得をしていない、どうすればよいか、という問いへ 「カップルセラピーは夫婦を危機から救えるか」 修復の試み。1論理的な訴えか…

飛鳥井望、神田橋條治、高木俊介、原田誠一「複雑性PTSDとは何か 四人の精神科医の座談会とエッセイ」「複雑性PTSDの臨床 心的外傷~トラウマの診断力と対応力を高めよう」

・「倒れたら泥でもつかんで立ち上がろう」神田橋先生が自分を励ますためにつくった標語。 ・根性が悪い生き方はそれなりに本人を守っている。この人は「根性が悪い」で自分を守っているなと思う。根性が悪い人は(対応が)楽。 ・言葉で傷つけるのは本人の…

NBL1223号、1224号 労働事件

「企業の一生プロジェクト 余剰人員の整理」 ・行政斡旋の解決金額中央値は15万円、労働審判は100万円、裁判和解は300万円 ・日本の労働関係事件は訴訟+審判で年間8000件(総合労働相談コーナーは年間100万件)、ドイツは33万件