弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

金融法務事情1895号「座談会 法務セクションの果たす役割の変化と今後求められる人材」

銀行の法務部やインハウス、外部弁護士についてなど。自分にはあまり関係ないけどとても興味深い内容でした。ロー生とかは是非にも読むべき記事だと思います。

内藤あいさ「デキる弁護士、ダメな弁護士」

軟派なみかけの本なので出先で気楽に読み始めたら、最初の弘中先生のインタビューでうわーっとなって、持って帰って執務室の机で読むことにした本です。著明な弁護士について何となく知ってるつもりでも、どんな仕事をしてきてどんな考え方でとかまで思って…

加藤恭子, 田島恭二「昭和天皇と美智子妃その危機に―「田島道治日記」を読む」

美智子妃に関する記述は後半のごく一部なので、全体の内容に照らすともっと適切なタイトルがありえたように思うけど、こういう方が売れるとふんだのでしょうか。戦後、天皇の戦争責任とか退位論とかの皇室の危機がいかに乗り越えられてきたか、その陰でどの…

サイモン・シン「フェルマーの最終定理」

パラッと見て数式がいろいろ書いてあったのでこれは無理と投げ出してあったのを、先に読んだひとが熱烈に勧めてくるので読んだら、数式のことは深く考えなくても大丈夫、読めました。とってもおもしろかったです。

武田百合子「富士日記」

10年くらい前から気になっていた富士日記をようやく読めました。わりと好きでした。こういうのが読みたかった。 思うに、世の中の女性エッセイって、「ひとりで外食できない私」とか「たまに奮発しようと思ってもつい慎ましくしてしまう私」とかのこぢんま…

水木悦子、手塚るみ子、赤塚りえ「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」

家にあったので。3人ともに特に思い入れがないのでふーん、という感じでしたが、まあまあおもしろかったです。父の絵柄と娘の顔つきに共通性があるのがとっても不思議。

堀川惠子「死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの」

「仕事がらここに書いてあるようなことは知ってるのかもしれないけど・・」なんて言いつつ置いていかれて、じつはあまり惹かれなかったんだけどせっかくだからと読んでみたら、たいへんよかったです。仕事がらだってこんなこと知らないよ! 硬い方向(法曹と…

上原善広「日本の路地を旅する」

日本各地の被差別部落を旅した本です。これは何とも言えない・・旅している空気感だけという感じで、インタビューはいきなり行ってたまたま話せたかどうかというだけなので、読んだ印象も漠然としか・・。