弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

山本和彦編著「子の引渡手続の理論と実務」

・審判前の保全処分を債務名義として保全執行する場合の2週間の期間制限について、旧法では執行官による執行着手が求められてましたが、改正により家裁への申立が2週間以内ならよいと解されることになって(とりあえず手元では家庭の法と裁判号外76頁)…

NBL1218号 ビジネスと人権、サステナビリティ

「ビジネスと人権対応のための労務リスクの確認と実務対応」 「サステナビリティの思考と実践」 ・Socialや世間を曖昧に社会全体ととらえず、苦しんでいる個人にフォーカスする

NBL1217号 ダイバーシティ、ESG

「企業におけるダイバーシティと障害者 合理的配慮の現在地と考え方」 ・雇用分野→障害者の雇用の促進等に関する法律(促進法) ・雇用以外→障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(解消法) ・障害者の権利に関する条約 ・差別しない+合理的配慮の…

判例タイムズ1495号 医療訴訟、永代供養

・「東京地裁医療集中部20年を迎えて」 産科医療補償制度によって脳性麻痺の発生件数自体が減っているという指摘。第三者から検証されることが医療現場に緊張を生み出しているからではないかと。つまりは十分に緊張してなかったから発生していたものもある…

判例タイムズ1494号 虚偽主張の制裁

名古屋地裁令和3年10月20日判決 同一の交通事故で相互に請求しあっている件で、虚偽主張(大学の非常勤講師の収入があった→調査嘱託により虚偽と判明)をしていた当事者に、相手方の訴え提起に関する費用を除く訴訟費用全部の負担を命じ、過料の制裁を…

金融法務事情2185号 真実擬制

「真実擬制を認めた裁判例の分析」

二弁フロンティア2022年5月号 紛争論、交通事故

「脳科学から見た紛争解決」 ・不快情動と理屈の記憶を連合させない(相手が怒ってるときに理屈をぶつけない。法律家のサガとしてはすぐ言いたくなってしまうが)。→説得力のある理屈を言うべきタイミングまで取っておく。 ・freeze,flight,fight 闘争状態は…

判例時報2511、2512号 IT化

「特集 裁判手続のIT化のこれから・市民にとって利用しやすい裁判とは」 (上) 綿引長官!!!loveです ・IT化によって審理を充実させようという議論の中できちんと争点整理ができていない現状についての反省も必要。 ・言い分の違っているところをただ…

判例タイムズ1490号 争点整理

田代雅彦「争点整理手続における裁判官の権限と当事者主義~ドイツにおける実体的訴訟指揮・民事訴訟の実体化の議論と対比して」

金融法務事情2181号 内部通報

「特集 改正公益通報者保護法の概要と実務」

金融法務事情2179号 公益通報

「内部通報の実効性を高めるために」

NBL1211号 内部通報、公益通報

「内部通報制度の実効性向上に向けた取組み-法改正を好機として内部通報制度の機能と理想の組織のあり方を考える」

判例タイムズ1492号 裁判実務

「民事裁判手続に関する運用改善提言 現状の問題点を探り、あるべき民事裁判の運用を考える」