弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

NBL1034号 民法改正要綱仮案

実はこれまで改正ネタはずっとスルーしつづけまったく勉強してなかったのですが、いいかげん、そろそろ。しかし要綱仮案は会議の配付資料で来てたのを読もうとしても目がすべってな〜というところだったので、NBLで載せてくれた改/現対照表から取りかか…

中島岳志、若松英輔「現代の超克 本当の「読む」を取り戻す」

例によって、すごすぎると思うと感想も書けないし適確な紹介などできないのです。いちいち引っかかって考えてしまうと読み進めなくなるんだけど、とりあえず通読してから考えようと無理矢理読み進めました。 どうやら、私が保坂的と思っている論理の進め方や…

藤井一郎「プロフェッショナル・ネゴシエーターの頭の中」

表紙や帯などの見かけからはそんなに特別よさそうに見えず期待しないで目を通したのですが、これ、よかったです。このたび、過去に読んだ交渉ものについての当ブログ記事もふりかえってみたのですが(交渉ものではあえて記事にしていないものも多いのですが…

芦原一郎「法務の技法」

個人事務所の弁護士には直接関わらないことがらも多いのですが、さっそく取り入れさせてもらった技法もいくつかあり(何かは内緒)、法務の人以外にもおすすめと思います。

高中正彦ら「弁護士の失敗学 冷や汗が成功への鍵」

良書です。

ケース研究320号 間接強制

「面会交流の間接強制の可否に関する最高裁決定をめぐる考察」 裁判官から調停委員向けの考察ですが、我々にも参考になります。

ジュリスト1471号 父子関係

窪田充見「法における親子の意味 最高裁平成26年7月17日判決を契機に」 DNA鑑定の結果をもとに親子関係不存在確認の訴えで父子関係を争うことができないものとした最高裁平成26年7月17日判決について、親子関係をめぐる近時の最判(平成25年…

判例タイムズ1402号 非免責債権

最高裁平成26年4月24日判決 非免責債権であることを理由として破産債権者表について執行文付与の訴えをすることは不適法とした最判です。 このことを前提には、非免責債権の債権者は、破産事件の記録のある裁判所にて単純執行文の付与を申し立てるか、…