弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

石川順子・谷直樹編「患者のための医療法律相談」

患者のための医療法律相談―よりよい医療を実現するために (弁護士の知恵)作者: 石川順子,谷直樹出版社/メーカー: 法学書院発売日: 2010/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る執筆参加した本ができました。 谷直樹先生のブログより 共同編集…

佐藤可士和「佐藤可士和の超整理術」「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」

先に読んだひとから、弁護士業務に通じるものがあると勧められたので。たしかにそうでした。 弁護士業はそれほどクリエイティブというイメージでないですが、著者の言うクリエイティブも、その言葉からイメージするような、ひらめきで無から有を生み出すとい…

小池昌代「わたしたちはまだ、その場所を知らない」

日経のコラムでアン・リンドバーグのことを書いていたのを読んで、須賀敦子さんみたいな文章?と思ったので新刊の小説を買ってみたのです。でもちょっとピンとこなかった…。なんか松浦理英子の「ナチュラルウーマン」が思い浮かび再読したくなった(思い浮か…

金融法務事情1903号 裁判官の心証

加藤新太郎「金融機関関係訴訟と裁判官の印象・心証」 金融機関の訴訟担当者に向けた巻頭言ですが、その中に、書面の遅れが心証に影響する、「書面の遅れは、相手方の主張が頭に残る時間が長くなる」とあります。 ほんとにそうならどんなにいいかと思います…

小川三夫, 塩野米松「宮大工と歩く奈良の古寺」

斑鳩や西の京の寺のことは読んだことあるネタが多かったけど、室生寺や長弓寺など棟梁の馴染みでない寺では素直に見たままの印象を語ってて、タイトルどおり、ほつほつと一緒に見て回っている感じで特によかった。

林芙美子「下駄で歩いた巴里」

4月からつらつら読んでいたんだけど、この中の「文学・旅・その他」が特に良くて何度も読みかえして、なかなか読了ということにならなかった。最近はまってた須賀敦子のような整った美しい文章も好きだけど、やはりこうした勢いのある無頼な文章にぐっとき…

P・F.ドラッカー「マネジメント- 基本と原則 [エッセンシャル版]」

なかなか骨がある読みあじでしたが読んでよかったです。 私のようにひとりでやってる弁護士の仕事には直接役に立つわけではないかもしれませんが、自分自身は一匹狼でも、仕事していく上で関わりになる組織はいくらでもあるわけで、組織を見る視点が啓かれる…