弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

判例タイムズ1261号 事実認定、拘置所医療、遺言執行者

・対談「適正な事実認定をするための方策」 ・東京高裁平成18年4月26日判決 拘置所医療過誤認容例 ・東京地裁平成19年12月3日判決 遺言執行者の他の相続人に対する義務

草薙厚子「僕はパパを殺すことに決めた」

話題の本です。これは明らかにアウトだろうと思いますが、わかんないんでしょうかね。 マスコミ報道されるような事件に関わると、記録に出ている事実と報道内容が非常にかけ離れていることを知るわけですが、だからといって、記録上の事実をやみくもに世間に…

山口瞳「血族」

血族 (文春文庫 や 3-4) 再読のはずなのに全然思い出せないまま・・うじうじしてもったいぶっていて、こういうのはちょっと。

関川夏央「現代短歌そのこころみ」

主に歌人ごとにまとめた現代短歌史。おもしろい、こういうの好きです。あとがきにあるように、「短歌には門外漢だが日本語表現について日頃考えをいたしている者」の短歌論であること、「日本近・現代史を、それぞれの時代の文芸表現の推移」から再構成して…

半藤一利、御厨貴、原武史「卜部日記・富田メモで読む 人間・昭和天皇」

たいへんおもしろかったです。富田メモもその内容の多くは伏せられたままだそうです。

竹内正浩「戦争遺産探訪」

日本の一番長い日のスポットを歩いて回るガイドなど、このとおりに訪ねてみたい感じ。主義主張が無いのが良いところ。写真を参照させるときにページ数をちゃんと表示してないところなどは編集サイドの愛が薄いのではないかしら。

萩原健一「ショーケン」

妙におもしろかったです。たまに突然「ですます調」になる自由な文体が気分の緩急をあらわしてて良いかんじ。