弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

半藤一利、保阪正康「昭和の名将と愚将」、将口泰浩「未帰還兵 六十二年目の証言」

[asin:4863060440:image:small] 文春新書の戦争振り返りものをこれだけ読めばネタがかぶってきます。それにしても愚将許すまじです。未帰還兵は知られないままの人もたくさんいたんでしょうと思います。

村上龍「特権的情人美食」

でもやっぱり村上龍は苦手ー。私の先入観どおりの村上龍っぷりでした。

レイ・ブラッドベリ「たんぽぽのお酒」「さよなら僕の夏」

名作「たんぽぽのお酒」に50余年ぶり!!!の続編。 「僕の夏」はちょっと難しめなところも・・・、もう1人の自分?との交信なんかは、えー、という感じでしたが・・・。10数年ぶりに「たんぽぽ」も再読して、むかしブラッドベリをとっても好きだったことを思…

判例タイムズ1259号 DV法

「東京地裁及び大阪地裁における平成19年改正DV防止法に基づく保護命令手続の運用」 改正DV法の運用、書式など(備忘として)

ジュリスト1352号 借地借家法改正

・特集第168回国会主要成立法律「借地借家法の一部を改正する法律」 事業用借地権の存続期間の上限が、「20年以下」から「50年未満」に引き上げられました。10〜30年と30〜50年に切り分けて規定され、他の類型との棲み分けなど、おさえなおして…

判例タイムズ1258号 転送が過失

・福岡地裁平成19年2月1日判決 ギラン・バレー症候群の患者を航空機で転送したことについて、転送判断それ自体及び転送時の呼吸管理の過失を認めました。ギラン・バレーという原疾患に照らし損害額の40%を控除しています。

民事交通事故訴訟損害賠償算定基準2008下巻

裁判官の講演は、減収がない場合の逸失利益、物損と慰謝料、12級・14級で表より高い喪失率を認める場合、施設入所中の重度後遺障害者の損害算定。あと、「映像記録型ドライブレコーダーを活用した事故分析と交通安全」の講演はおもしろかった。映像付で講演…

半藤一利「昭和陸海軍の失敗」「あの戦争になぜ負けたのか」「日本のいちばん長い夏」

座談会3点。「失敗」は組織論として今の組織の問題点に通じます。「日本のいちばん長い夏」は昭和38年時点の対談で、現時点でバブルを振り返るという程度の距離感です。歴史のことって、考えるといつも何ともいえない気持ちになります。

ケース研究294号 渉外家事

「渉外事件を巡る諸問題−グローバル化する家事調停への対応」 フランス人ケースのロールプレイや、管轄、準拠法、各国法制度、言語の問題、子の奪取の問題などなど。

銀色夏生「子どもとの暮らしと会話」

これももう止そうと思いつつ・・ですが・・ほとんど怖いもの見たさで読んでしまいます。

佐藤優「私のマルクス」

もうきりがないから止めようと思ってたのにやはりこれも読んでしまいました。栴檀は二葉より芳しというやつなんでしょうね。すごいです。

家庭裁判月報第60巻第2号 面接交渉決定2つ

・東京高裁平成19年8月22日決定 父からの面接交渉申立について、年1回の面接を認めた原審を取り消し、申立を却下したものです。 子供は小学校4年、6年で、父と面接したくない意向を表明しています。母は別居以来、父に対して所在を秘匿していますが…

佐藤優「自壊する帝国」

小銭のエピソードとか、いかにもというか、すごいです。 「獄中記」の記事に追記しました。

バーバラ・ミント「考える技術・書く技術」

起案などに役立つかと思って目を通してみましたが、そんなに感銘は受けませんでした。