弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

家庭裁判月報第62巻第2号 養子縁組

佐賀家裁平成21年8月14日審判 神職の世襲を目的とする養子縁組について、未成年者(10歳)の将来をかなり制約する可能性が生じること、ひきつづき実父母のもとで養育されることが期待されることなどから、許可しなかった審判です。へーそういうものな…

判例タイムズ1313号 刑事裁判

門野博「刑事裁判ノート 裁判員制度への架け橋として(7)」 「名古屋高裁編(手続)」ということで、保釈など手続面の裁判例の紹介とコメントなど。保釈について「保釈保証金で担保できるものは、でき得る限り保釈を認めようと腹をくくりました。」という…

判例タイムズ1312号 平成21年3月最判

民法判例レビュー 麻酔薬投与の過誤と患者の死亡との間の因果関係 最判平成21年3月27日 加藤新太郎

半藤一利,保阪正康,松本健一,竹内修司「占領下日本」

知った同士のうちあわせなしのパネルディスカッションを見ている感じの気楽な座談で、ほんとかなと思うときもありますが、この時代のことはあまり読んだことがなくよく知らないので、まずはおもしろく読めました。 次はさらに時代を続けて「The Coldest Wint…

アーシュラ・K・ル=グウィン「ラウィーニア」

ゲド戦記の人の新作ということで。西のはての年代記3部作よりさらに地味で枯れた味わい。もいちど味わって読もうと決めて最初はパッパと読んでしまい、さて再読をと思いつつあまりに枯れすぎてて私もよほど枯れた気持ちにならないと取りかかれない。解説に…

岩淵悦太郎「悪文」、中村明「悪文―裏返し文章読本」

なんでこれらを読もうと思ったんだろう・・どこかで紹介してあったからなんだろうけど忘れた。閉じこめられ中に持参してたのでどっちもちゃんと読みましたが、そりゃそうだと思うことしか書いてなかった。文章術ものにときどき手を出してしまいますが、今後…