弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

村木厚子、秋山訓子編「女性官僚という生き方」

必要に迫られないとそこまで跳躍できないような超高密度な働き方って現実にあるんです。それをわたしは知ったなあとつくづく思うこのごろ(ごめんなさい自慢です)。それがどんなにどんなにかって、見せてあげたいくらいだけど、言ってもそれだけじゃ伝わら…

LAZAK編「ヘイトスピーチはどこまで規制できるか」

会務の関係でいただいたので読みました。わいせつ表現規制との対比とか、なるほどって感じです。

金融法務事情2051号 Death Law

座談会「Death Law(デス・ロー)をめぐる金融実務の諸問題」 デス・ローなんてまとまるとかっこいいみたいですが、要は後見と相続です。 寄与について、報いることの是非とそれが消極のために泣いている無数の当事者のジレンマ! 嫁の踏んだり蹴ったり状態。…

渡辺和子「強く、しなやかに」

そういえばここには書いていないけど、「置かれた場所で咲きなさい」なども読んでました。もともとこの言葉は、ヒラリークリントンが大統領選に敗れて、オバマのもとで国務長官を務めるときに引用していたのが印象に残っています。 この方が鬱病をわずらい入…

判例タイムズ1427号 婚費減額

名古屋高裁平成28年2月19日決定 調停成立後に他女とのあいだに子が出生したことを理由とする婚姻費用減額申立につき、婚姻費用減額は不貞行為を助長追認するも同然で信義則に反するとして却下した原審判を取り消して、減額を認めた高裁決定です。

伊藤彩子「仕事は行動がすべて」、平田静子「そういえば、いつも目の前のことだけやってきた」、大瀧純子「女、今日も仕事する」

なんと2ヶ月近く放置してしまいました! 新生児育児中も副会長激務中もそんなことなかったのにいったいどうしたのか、われながら謎です。ここを放置したからといってなにも読んでなかったわけではなくて、なにかを読むこととそれをブログにアップすることと…

服部みれい「わたしらしく働く!」

これも働く女性一代記ものですね。読んだ時期は上の3冊とはズレてました。マッチョさはないというか、編集者時代の働き方はマッチョかもだけど精神性は違うところにありそうで、不思議ちゃん系とでもいおうか。

E.A.パーリー「弁護の技術と倫理 弁護の道の七燈」

先に読んだ夫が一人一冊と言って私にも買ってくれて、折り目と傍線だらけになって座右コーナー入りの本書です。いままた開いてみたらしばし読みふけってしまった。引用したいところがたくさんあるけど時間がないので、みんな読んで! あと、解説で法曹人口に…

室井佑月「息子ってヤツは」

まだ見ぬ道ですが、すっごく身につまされる箇所がいくつかありました。

村田沙耶香「コンビニ人間」

まあ普通に読みやすいブンガクじゃない?という程度に思いつつ、書評をいろいろ読んでみると、「普通」に抗う系の既存の作品と違って主人公が「普通」を内包していないことが特異というような指摘になるほどと思いました。といいつつ神林とかそういうコンセ…