弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

柴﨑哲夫、牧田謙太郎「裁判官はこう考える 弁護士はこう実践する 民事裁判手続」

書かれていることは志高めのスタンダード、変だったり鼻につくようなところもなく、感覚的に思ってることを、やっぱりそうよね、とスイスイ読めてところどころ参考になるので、それなりに年数経った者も読んでおくとよい本です。

判例タイムズ1439号 ガイドラインと医療訴訟、免責不許可

・「第9回 医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム」 今回の読後感は裁判所に文句を言いたいというのではなく、展開が難しそうなテーマをうまく提案してよい読み物にしたなあという感想。 血栓症予防なんてみんなやってないみたいな話しが続く中、予…

ジュリスト1511号 医療訴訟

「裁判官に聴く訴訟実務のバイタルポイント 医療訴訟(2)」 東京地裁の審理運営指針(平成25年)の読み方など。平成19年指針との違いの背景、提訴前準備、計画審理は心がけはあれど現実問題として難しい、など。

家庭の法と裁判 2017年11月号 不貞慰謝料

・不貞行為慰謝料に関する裁判例の分析(2) 間接事実からの不貞事実の認定と経験則について。

アン=マリー・スローター「仕事と家庭は両立できない? 女性が耀く社会のウソとホント」

個人事務所で弁護士業やってるなんてのは組織の中のキャリアアップと比べればまことにお気楽なもので、しかし傍目からは仕事と家庭を見事に両立していると見えるようでそう言われるとそれは別に否定しない、いちいち謙遜するのもまだるっこしいのでそんなこ…

二弁フロンティア2017年10月号 面会交流

講演録「別居・離婚と親子の面会交流」 調停官の方の講演。面会親側が陳述書に書くべき項目。

浜屋祐子、中原淳「育児は仕事の役に立つ」

かくありたい状態と足元の現実と、考えると心もとないけど、理想論の部分が現実的にどうかはともかく、書かれていることはそのとおりと思います。 ひとさまの感想を見ていたときに出てきたこちら。 「育児は仕事の役に立つ」を読んで、モヤモヤがやってきた…

桜木紫乃「砂上」

この著者らしい乾いた情感がさらにハードになってるような。桐野が今よりもっとキレてたころ、ミロシリーズの最後の方みたいな感じ。よいです!

神林長平「いま、集合的無意識を」

もうこのさい神林じゃなくてもいいから「膚の下」みたいなSFが読みたい。黙って「膚の下」を再読してよう。

神澤志万「国会女子の忖度日記」

働く女子モノ枠、アタマ休めに。