2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
佐藤勝「任意後見の積極的活用方法」 公証人による講演です。遺言と任意後見とでは要する意思能力レベルが違う。任意後見は意思能力に疑問があれば法定後見にいけるが、遺言は、できなければ本人の意思を活かす選択肢がほかにないという局面の違い。任意後見…
この道の基本書と思います。技術を語るときに応用技に目がいきがちなのを、常に基本を意識させるよう論じているのが頼もしい感じ。
坂梨喬「現代家事調停論 司法モデルから調整モデルへ」 人訴の家裁移管により調停の形骸化が懸念されたが、それには調停自体の内包する問題点(「過剰で直裁的な説得力の協調と調整力の脆弱さ」)から生まれる部分もある、と。従来の調停論をメッタ斬りしつ…
「高齢社会における老親扶養を考える」 扶養請求事件2件のケース研究。ケースでは、調停条項の工夫がみどころ。このほか、扶養料の試算方法、生活保護基準の見方の解説。一人っ子どうしの夫婦が双方の親から請求されたらどうなるか、特別受益を受けた子の扶…
「東京地方裁判所医療集中部における鑑定の実情とその検証(上)」 東京地裁のカンファレンス鑑定はどんなものなのか、一度傍聴に行ってみたいものだと思ってました。 上編の今回は、3人の鑑定医の事前意見書とカンファレンス調書を掲載。意見書での3人の…
これは心理学の教科書? なんで読んでみようと思ったのか忘れたのですが、出張中じゃなければ読み通せなかったかも・・・ 人を動かすための原理を説いたものです。どれも根源的なことなので知ってることばかり書いてあるように思えますが、指摘してもらわな…
村上龍を読んだのは実ははじめて。途中でイヤになって放り出すかもしれないから出張に持って行くのはリスキーかと思ったけどそんなことはなかった。世界が作り込まれていてスゴイ。緻密な文章。主義主張が説教臭くなる一歩手前かわずかに越えてるか、でもゆ…
対談です。こいつらお互いわかるわかる言ってるだけで、読者にわからそうとは全く思ってないな…という感じでとっても難しいのですが、読み終わってからこのタイトルに戻ると、何をめぐる語りであったかあらためて胸に落ちる気がします。