わたしは個別事件の代理人活動でむなしさ感じることってまず無くて、たとえあんまりな仕打ちにあってもその怒りを呪いパワーに変換する熱効率が高いタイプなのでへこたれることはないのだけど、個別事件じゃない活動のことはむなしく思うときがよくある。そんなときのショック療法として出張のお伴に携えた2冊。強烈でした。
「ストリートチルドレンや子供兵だって恋愛をするし、結婚をするし、子供を生む。「餓死現場」にも人間としての日常生活はある。」という前者と、「茶髪でガングロ、渋谷109の元ショップ店員が、シブヤを飛び出して世界放浪の旅へ。たまたま立ち寄ったアフリカの医療施設で出会ったのは、HIVや末期ガン、風土病に苦しむ若い女性たちだった」という後者。感傷に走らず、現実を見せ、著者なりの解決策を示してくれています。むなしいとか言ってる場合じゃないわけです。