弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

ローレン・グロフ「運命と復讐」

オバマが愛読した恋愛小説」と聞いてつい読んでしまった、というような書評に接して私もやっぱりつい読んでしまったのですが、これはほんとに素晴らしかったです。

男と女のありかた、男は単純に信じていれば幸せな生活と女が固く守る秘密と、魅力あり注目を集める者の人生とそうでない者にもそれなりの人生があること、夢と夢やぶれること、若さの中だけの輝きとそれを失ってからも人生は続くこと、挫折と雌伏と才能と栄光、母と子のありかた、子の育ち方が当人に落とす影、才能ある者とそれを支える者の光と影…、いろいろな角度からの味わいを提示する迫力の大長編。軽快な文章の美しさ。筋もすごいし細部も味わいたいしそして文章の美しさ。強く勧めます。

もっとこういうのが読みたい! アーヴィングの長編とか、最近読んでいないので(と書きかけて当ブログを検索したら前回のアーヴィングは2007年で10年以上経ってた…)、また読もうかしら。 

運命と復讐 (新潮クレスト・ブックス)

クリスチャン・ザイデル「女装して、一年間暮らしてみました。」

そんなに友人が離れてったりするものなのかあ。せっかくだからもっと写真とか見てみたいと思ったのですがWEB上にも全然ないのね。

女装して、一年間暮らしてみました。

「弁護士が悩む不動産に関する法律相談」「弁護士が悩む高齢者に関する法律相談」

特に不動産の方、へーそんなことがと思うような事例の紹介が多く、読む価値あります。

そして座談会…、なんか迷走したやりとりも含めナマのまま出しすぎで、もうちょっとキレイにしないのかなあと思う部分も。

でもまあ、「家族」も含めたこれらシリーズ3冊は、中堅以上でだいたいのことはわかってるわいとおもってるような弁護士でも、目を通しておくとよいと思います。だいたいわかってるひとなら時間かからずスイスイ読めるはずです。

実例 弁護士が悩む高齢者に関する法律相談 ―専門弁護士による実践的解決のノウハウ―

実例 弁護士が悩む不動産に関する法律相談 ―専門弁護士による実践的解決のノウハウ―

実例 弁護士が悩む家族に関する法律相談―専門弁護士による実践的解決のノウハウ

判例タイムズ1443号 代襲と特別受益

福岡高裁平成29年5月18日判決

被代襲者の特別受益代襲相続人の特別受益。推定相続人でないときに贈与を受けた者が後に代襲相続人となった場合は特段の事情がない限りその贈与は特別受益には当たらないが、本件では特段の事情あり。

ジュリスト1513号 働き方改革、債権法改正

・座談会「働き方改革と人事管理のこれから」

無期転換、同一労働同一賃金、労働時間規制について実情がわかる座談会です。

・不動産法の最前線「賃借人の債務保証の現代的問題」

特に、債権法改正、根保証規律がかかることについて。

判例タイムズ1441号 財産管理、遺産預貯金、延命

・「那覇家庭裁判所沖縄支部における財産管理案件の運用改善の取組み」

・「相続開始後の遺産預貯金の払戻しに関する3つの問題の考察」

東京地裁平成28年11月17日判決

89歳男性に対する経鼻経管栄養の注入速度を長男が速めたこと、男性の誤嚥性肺炎について長男が延命措置を拒否し、病院が長女の意思確認をせず、延命措置を実施しなかったことについて、長女から病院と長男に対する損害賠償請求を棄却した判決です。本人の意思が確認できない場合、医師がキーパーソンを通じて家族の意見を集約することは医師の裁量の範囲内と。 

NBL1113号 改正民法

鼎談 改正民法の実務的影響を探る 売買

こういうの読みたかったんですよ。どこが変わってどこが変わらず、どこがわからないのかが、わかってきます。