弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

判例タイムズ1453号 争点整理

「争点整理は、口頭議論で活性化するか」

・弁護士に、裁判官の9割は自分が心証開示をしていると思っていると話すと笑いが起きる。

・裁判官が理解したつもりでも誤解の可能性はありそれを検証するための口頭議論。

・争点の軽重を示してもらえないとムダな主張。

・独善的なタイプ、自分の意見を言わないタイプ、疑問を明らかにしないタイプ。

・記録検討の不十分さがばれたり、主張が過剰化し争点が拡散するという懸念から発問しない。

宮澤賢治「注文の多い料理店」

小学校の読み聞かせボランティアにて。今回は「注文の多い料理店」のかみしばいを。いちばんうしろでだらりと座っていた1年生の男の子が、「ぼくらはしんしだから、みだしなみをよくしなくちゃ。」というフレーズとともに、正座をして背すじをのばしたのだそうで、サポートしてくれてたママさんが「いいものを見た」と教えてくれました。これ…伝わるだろうか!

幼いこどもならではの物語への没入、1対多の読み聞かせであっても個のふるまいに影響を与えうること、テレビなどではこうはならないであろう人のナマ声の力。こういう瞬間に触れうるからこそ、読み聞かせ活動は古来脈々と続いてきているのかも。 

「ここで かみを きちんと して、くつの どろを おとして ください。」

と、また どこからか こえが しました。

「まったくだ。ぼくらは しんしだから、みだしなみを よく しなくちゃ。」

「山の 中だと みくびっちゃ だめだ。」

ふたりは、きれいに かみを くしで とかして、くつの どろを おとしました。 

注文の多い料理店 (かみしばい宮沢賢治童話名作集)

lavender-lawyer.hatenablog.com

河合隼雄「河合隼雄のカウンセリング教室」

・時間がきたら帰ってもらわないといけないとはっきり自分が思って、そこにすっと一緒におりますと、だいたい帰られます。

・私がその人の苦しみを本当にわかっているということと、人間というものは残念ながらある程度は常識に従わないと生きていけないということ、そのつらさをわかって私がそこにいるということ、そこから逃げないということ。

・どちらともつかないところから逃げない、逃げないでそこにいる。

・とてつもない永遠の時間というか、すごい時間のなかでわれわれは生きているんだという自覚。そういう時間間隔のようなものをもってクライエントにお会いしているのとそうでないのとでは違う。

・カウンセラーがそういう態度、そういう生き方を持ってその人と時間を共有しているのかどうか。

・今は大変だけれども、必ずそのうちに光が見えてくると確信しながら会う。希望を失わずに正面から会っている。

・ここぞというときに最後の答えを出すのは自分しかいない、自分の個性しかない。

・こうすればこんなことが起こるというそこをまず知っていないと、ただ一生懸命やればできるというものではない。

・すばらしい話しにしては声が大きすぎる。

・うまくいっていないときにその人に対してどうするかではなく、なぜこんなことになったのかを引き返して考える。

・研究者で勝負師で芸術家。

・マイナスのことが起こることによって転機が訪れる。まさに伸るか反るかの事態。

・悩んでいる人は意欲のある人。何とかしようという力。立ち直る力。改革の可能性。

・悩んでいる人、悪いことをしている人、変なことをしている人は可能性を秘めている。可能性を持ちながら、その可能性を生きられないので、変なことが出てくる。

・健康な人は処置なし。それ以上変わらない。まわりに苦労している人がいても気づかない。

・人間は全体の中で生きている。全体としての中に自分の家族が入る。

・家族をよく見ていると自分がどう生きるとよいのかわかる。

・家族が自分を支えてくれるというだけでなく家族とのあり方で自分がチェックされている。

・真実と優しさが友情を照らす2つの星。

・星に到達するのでなく、星が見てくれているなかでどう生きるかを考える。

・全体性と関係性。

河合隼雄のカウンセリング教室

岡本茂樹「反省させると犯罪者になります」「いい子に育てると犯罪者になります」

どうしてこうなのかと言ってもしかたがないので、かくある姿がありのままなのだと受け止めるところからしかどこにもいけないのだと、いろんな場面で思うわけで、そういう本です。

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)