弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

浜屋祐子、中原淳「育児は仕事の役に立つ」

かくありたい状態と足元の現実と、考えると心もとないけど、理想論の部分が現実的にどうかはともかく、書かれていることはそのとおりと思います。

ひとさまの感想を見ていたときに出てきたこちら。

「育児は仕事の役に立つ」を読んで、モヤモヤがやってきた。 - SHIBUYA+BAr

こっちもなるほどと思いました。前提を必ずしも共有してない人にも読まれる本としてはどうしても拾いきれない部分ってありそうで、心身の限界を超えたときの自分に出会うことって育児だけじゃないにせよ、乳児期育児ほどに継続的に脅かされることはなかなかないかもしれない。これを知っておくと試練への耐性が上がるのはたしかと思う。我が胎から出てきた子であっても際立って他者であることは、子が育つほどに分かってくるであろうもので、子との関わりをとおして他者との関わり方について突き詰めて考えることもシゴトには絶対活きると思う。

育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)

ブレィディみかこ「子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から」

地べたからしか書けないという著者の柔軟な文体でつづられる衝撃的なエピソードたち。

イギリスの底辺がヴィクトリア朝状態で、しかしそこで底辺の人たちを救おうとする気骨のある人たちがいて捨てたものでないのもまたイギリスの底力。

たくさん書評出ているけどほんとに必読。

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から