弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

阿部和重「和子の部屋 小説家のための人生相談」

和子の部屋 小説家のための人生相談
この作家の本は読んだことなかったけど、なにかの書評で興味を持って買ってみた。男の人としてはありえないほどに、女性作家の悩みについての問答が噛み合っていて、驚きに打たれた。だからこそ「和子」という設定なのだけど…それにしても本当にこんなことができるとは。
という驚きを引き金にいろいろ考えてしまいました。私は世間の男の人にあまり期待していないというか、その期待の程度は「八日目の蝉」のときにまさに書いたとおりなんだけど(→わかんない男と観るのは相手にとって時間の無駄だから1人で来たらよいのにと思うけど、わかんない男はわかんない男でそういう男は私はよいと思う。これをわかると感じて泣いたりする男の方が、女に母性に変な幻想抱いてないか?と警戒感を抱くし、そういうのナシで本当に分かっちゃう男は一緒に暮らしづらいと思うのです。)、わかんない男がよいというのは、男女を裏返すと「女はオツムが軽い方がいい」と言ってる男みたいな発言なんだろうか(それとは違うと言いたいけど論理的には同じだろうし結局は同じと認めざるを得ないような)。これは自分なりにいろいろのすえに到達した悟りの境地のつもりなのだけど、本当はこれすらも克服すべきものなのだろう。