弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

北原みのり「毒婦」

毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記
テレビを見ないし、週刊誌は読むけどこの系のネタは読み飛ばすので、「男目線」での報道自体にあまり接しておらず、この本への書評や反応に多いような「目線」系の感想はなし。私は彼女と年齢が同じだし、高校を卒業して北海道から上京したタイミングも共通なのだけど、私の方は北海道といっても札幌、上京といっても多摩、ということもあり、時代背景として書かれていることへの「あるある感」もなく…。
読後感としては、刑事事件の内幕がこうやって広く知らしめられるようになったのは傍聴がブームになって以来で、時代だよなあ…という感慨が主。刑事弁護人としては、発生時に全国規模のワイドショーで取り上げられたような事件は少しだけ経験あるのですが、報道されていたのと実際は本当に全然違うし、実際はもっともっともっとセンセーショナルだということをそのときに強く感じ、あの事件が傍聴ブーム後のことであれば、マスコミ対応にも神経を使うことだったろうな、当事者にとっては良い時代だったな、と。