昭和20年前後に、日本の婚姻習俗をさぐっている本書。日本古来の、というものの言い方がいい加減なものであるということ、でも分析の観点自体には時代からの限界がある、そのあたりは解説の上野千鶴子先生が引き締めてくれています。
田村一夫「公務員が議会対応で困ったら読む本」
公務員でもなければ議会対応もしませんが、たとえば外部委員としての私に対応する事務局はどんな思考回路で?みたいな観点で読むとまたおもしろい。こんなこと公刊物で実名で書くんだ!というような赤裸々トークです。
判例タイムズ1453号 争点整理
「争点整理は、口頭議論で活性化するか」
・弁護士に、裁判官の9割は自分が心証開示をしていると思っていると話すと笑いが起きる。
・裁判官が理解したつもりでも誤解の可能性はありそれを検証するための口頭議論。
・争点の軽重を示してもらえないとムダな主張。
・独善的なタイプ、自分の意見を言わないタイプ、疑問を明らかにしないタイプ。
・記録検討の不十分さがばれたり、主張が過剰化し争点が拡散するという懸念から発問しない。
判例時報2383号 同居申立
福岡高裁平成29年7月14日決定
夫から妻への同居申立を条件付で認めた原審判を取り消して申立を却下した高裁決定です。原審、何考えてたんだろうという印象。双方本人のようです。