2018-01-29 石光真人「ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書」 単行本 明治維新に際し、朝敵の汚名を着せられた会津藩。降伏後、藩士は下北半島の辺地に移封され、寒さと飢えの生活を強いられた。明治三十三年の義和団事件で、その沈着な行動により世界の賞讃を得た柴五郎は、会津藩士の子であり、会津落城に自刃した祖母、母、姉妹を偲びながら、維新の裏面史ともいうべき苦難の少年時代の思い出を遺した。 スゴイ本です。こういうのが好きな人って一定数いると思いますが、この本の存在を知るだけで、必読の書と知れるでしょう。「銀の匙」的なビルドゥングスロマンとしてもいけます。