弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

ドストエフスキー「未成年」

未成年 上巻 (新潮文庫 ト 1-20)
未成年 下巻 (新潮文庫 ト 1-21)
ドストエフスキー2つめ。カラマーゾフとは感じが違います。語りが全編、青臭い若者のたわごと調なので、私には読むのが苦痛でした。カラマーゾフのミーチャのことも、訳者解説では純粋で魅力的で愛すべきというふうに書いてありましたが、ミーチャもアルカージイもその純粋さといわれるあたりの造形がうとましくて好意的に読めないのです。
表現されてる思想については、佐藤優の解説で「(物語に)一応の筋はある。しかし、この筋がそうとう「臭い」のである。」「発言を話者の真意と受け止めてよいかどうか、判断がつかない箇所が多々でてくるのである。」とあるとおりで、真に受けてよいかどうか疑いながら読むことになり、それが難解というゆえんだろうと思いました。