弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

マルガレーテ ブーバー=ノイマン「スターリンとヒットラーの軛のもとで―二つの全体主義」

スターリンとヒットラーの軛のもとで―二つの全体主義 (自伝文庫)
週刊文春の書評(誰の担当分だったか忘れたけどほとんどこの本のあらすじをなぞっただけの書評でさぼり感があった)で見て買った本。大戦中にソ連に亡命していたドイツ人共産党員の著者が、ソ連で拘束され極寒のカザフスタン収容所に送られ、それからナチの収容所に移送されて、ふたつの収容所の収容生活と自由になるまで。二段組みでかなりのボリュームなんだけど、収容所生活のものすごさ、早く終戦して自由になるところが読みたい、自由になったら無事帰れたかが知りたい思いで1日で読んでしまって、次の日は寝不足。収容所の部分(長い)を読んでるときは世界に入り込んでしまって、途中でおひるごはんを作ったときに、なんて豪華な食材なんだろうとか思えてしまった。彼女が先に拘束された夫を捜し回っていたころ既に夫は処刑されてて、それを彼女が知ったのは終戦から10数年後だったというのも凄絶。