弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

末盛千枝子「私を受け容れて生きる 父と母の娘」、美智子「橋をかける」

人から勧められて。こういうのを勧めてくれることってほんとうにすばらしいなあ!ってことも含めてとにかくすばらしいです。乱暴にたとえるなら須賀敦子をさらに凝縮したような味わいのある文章と人生。そして美智子さま。根っこと翼、そして橋。弟橘の物語…愛と犠牲!この講演の秘話も運命的。

↓ここの対談も。

末盛千枝子 『「私」を受け容れて生きる―父と母の娘―』 | 新潮社

「私」を受け容れて生きる―父と母の娘―

橋をかける (文春文庫)

 

判例タイムズ1451号 家事審判事項

阪高裁平成29年11月29日決定

子の母から祖母(母の母)に対して子の引渡を求める申立につき、子の監護に関する事項に準じるとした高裁決定(申立を認容した原審判を維持)です。祖父母からの申立についても射程が及びうるのか?

家庭の法と裁判16号 保護命令

特集:DV事件の実情

東京地裁と大阪地裁の保護命令の受理件数、認容率を見比べると西高東低を感じます。全国の地裁別の数字がどこかにないでしょうか。ほんとに全体的にも西高東低がいえるのか、それはどうしてなのか(考える仮説はあるがうかつには言えない)、興味ぶかいです。

過去5年の受理件数は東京138→167→144→114→85、大阪267→333→321→341→302。

発令率は東京72→66→62(過去3年)、大阪は被害者本人について82~83%。