弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

小川洋子「博士の愛した数式」

この秋に急逝された、色々なことを教えていただきに仕事場によくお邪魔していた、ある先生を、「博士」のイメージとして読みました。
仕事上で頻繁にお目にかかっていたお相手でも、病や死という事柄においては遠くて、内情をうかがい知ることもできず、亡くなられたあとは欠落感だけが残るわけですが、この物語のように、亡くなるまでの道行きを共有する関係を持つのは幸せなことです。感想としては、なんかズレていますが。