弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子の読書日記

最相葉月「セラピスト」

セラピスト
聞くこと、寄り添うことによって相手を癒すという点で「教誨師」との連続性を感じつつ、そして、中井先生の言葉として紹介されている以下の部分…
「言語は因果律を秘めているでしょう。絵にはそれがないんです。だから治療に威圧感がない。絵が治療しているというよりも、因果律のないものを語ることがかなりいいと私は思っています。」「物語を紡ぐということは、一次元の言葉の配列によって二次元以上の絨毯を織る能力ですからね。そこに無理もあるのです。言葉にならない部分を言葉のレベルまで無理に引き揚げることですから」「言語は因果関係からなかなか抜けないのですね。」
これって保坂がいつも書いてることだし、「想像ラジオ」のときにあった言葉の因果関係への抵抗感もそうだし、神林が「言壷」で表現していることもそうだし! 最近このあたりのことがすごく気になります。